CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

バーニー頑張る

2023年12月25日 | West Coast Rock

イーグルスのメンバーは1974年の3作目のアルバム、On The Boarderでバンドの方向性に関してプロデューサーだったグリン・ジョンズと対立。

2曲のみロンドンでレコーディングした後アメリカに戻って行った。そして新プロデューサーにビル・シムジクを起用、更によりハードなサウンドを求めてリード・ギターにドン・フェルダーを加入させアルバムを完成させた。

カントリー・ロックを主としたフライング・ブリトー・ブラザーズに籍を置いていたことのあるバーニー・レドンはこの動きには納得し難いものがあったのかバンド内で孤立していく事に。

そんな中、ニュー・アルバムの制作が始まり1975年に出たのがOne Of These Nights。

このアルバムは前作から参加したプロデューサーのビルと新ギタリストのドンによってもたらされたスパイスがイーグルスを新たな方向へと向かわせた様に思う。特にそれまでとは異なる味付けのタイトル曲のOne Of These Nightsとウエスト・コースト系ロックの爽やかさ(歌詞の内容は決して爽やかって感じではないが)を代表するLyin' Eyesが対となってアルバムにメリハリをつけ、全米1位の大ヒット作となる。

一方バンド内で追い詰められた形のバーニーは結局このアルバムが最後の作品となったが、3曲の佳曲を提供し有終の美を飾ったと言えるだろう。彼が作ったカントリー・ワルツのHollywood Waltz、プログレ・カントリーとでも言えるJourney Of The Sorcererに優れたバラード曲I Wish You Peaceは他のメンバーの曲に負けてはいない。

個人的にはカリフォルニアよりこのアルバムの方が全体的に上手くバランスが取れていて、本当に心地よくサクサク聴けるオイラのお気に入りの一枚です。


マウンテン3

2023年12月25日 | American Hard Rock

1971年と言えばハード・ロック・ファンにとっては前年に続いてレコード豊作の年だった。

先日のグランド・ファンクのSurvivalだけでなく、すぐに思いつくだけでもツェッペリンのIV、フーのWho’s Next、ユーライア・ヒープのLook At Yourself、ディープ・パープルのFire Ballにウィシュボーン・アッシュのPilgrimageなどなど。

ガキの小遣いだけではとてもじゃないけれど一式揃えることは出来ない。当時買いそびれたレコードは働き始めてからぼちぼち集め出す事に。

そう言えばこのアルバムも買いそびれたうちの一つ。

アメリカのハード・ロック・バンド、マウンテンの1971年の実質的なセカンド・アルバム(レスリーのソロ・アルバムをカウントすれば通算3枚目となる)Nantucket Sleighride。

Travelin’ In The Dark(暗黒への旅路)のイントロは全日本ハード・ロック協会の初級検定イントロ・クイズに出してもいいぐらい印象的(もし存在するなら)。

ただこのアルバム当時買いそびれてしまって、その後忘却の彼方へと。

ところが2008年にソニーから紙ジャケ仕様のリマスターCDが出たので購入。