ケビン・エヤーズやロバート・ワイアットらが中心となって1968年、サイケデリック・サウンドが売りのファースト・アルバムを出した頃の芸風は今は昔。メンバー・チェンジを繰り返す事によってバンドのサウンドは様変わりとなった。
特に1970年、キース・ティペット・グループからメンバーが加入してミニマルなアレンジをベースした先鋭的なフリー・ジャズが売りのインスト系ロック・バンドとなってからは、バンド創設者のロバート・ワイアットは居場所がバンド内に無くなり脱退、さらにメンバー・チェンジを重ねた1973年、6枚目のアルバムが登場。アルバム・タイトルは単に6とシンプルなものに。
(こっ、こっ、これは一体? 宇宙に漂う未知の生命体の臓器のようにも思えるが...)
(LP 2枚組のアルバムで、1枚目がライブ2枚目がスタジオ録音でそれぞれ新曲が収録されている)
ここでも芸風の転換が始まりそれまでの先鋭的なフリー・ジャズの部分が消え行くことに。
まだまだミニマルなアレンジは健在ではあるが、それまでと比べてややリスナー・フレンドリーなソフト・マシーンのジャズ・ロック、ここに誕生となる。
とは言え、ジャズ方面ノービス・クラスの私などがヘッド・フォンをあてがわれて集中して聴くようにとお達しが出たとすればちょっと厳しいかな?
やっぱり音量を絞ってバック・グラウンドで流し、ながら聴きするのがオススメですかね。
今のフレーズ中々いいじゃん!と時折思い出したように呟くのがデフォとなっている。
キリッ!