寒空
北からの寒波が齎す雪と風。
山を越え飛んできた雪雲の切片が空の至る所に浮かび、街中を風が縦横無尽に好き勝手し放題に遊び、その町の空を冷めたブルーが蔽う。
太陽の陽射しは流れ込む雪雲の邪魔を受け精彩を欠き、あの冬空の下で味わう仄々とした感じの暖かさが無い寒空。
見た目は好感度に見える空も、風が呼び込む雪雲によって陽射しが邪魔を受け元の黙阿弥、一時間だけでいい、焚火後に感じる仄々としたあの暖かさは来ないのか、そう思いながら空を眺める。
相変わらず強い風が吹き荒れている、明日も同じ空かな?そう思う今日の空。
冬の一コマ
青空が広がり
太陽の陽射しが町全体に注いでいるが
町を蔽う薄氷は融けず
寒い
風は冷たく
触れるもの全てに怒りをぶち当て
容赦なく身体から温もりを奪う
風
この二つが描く一日は精彩がなく
全てが沈む。
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