四季の旅人

私のブログは生きるを旅として、四季を歩きながらその表情を文に纏めているのが私のブログです。

つばき

2008-03-15 | Weblog
つばき
私が好きな春の椿。
この花、例えるなら和服を着た女性、それも藍染の紬。
夏椿の白、春の赤。
椿の赤は、恋に燃える一人の女性が、濡れた唇に小指で塗る紅のルージュ。
愛は永久に続くけど、恋は燃えつきる先に別れが待っている。
恋の最後は椿の花ごと散るに似て、時をかけて朽ちる。
(つばき)

春の高まり
ひとつの蕾が膨らんで
紅の一輪
花が咲く

生まれはチェコ
独りの旅人が伝えた花の由来
カメルー
一粒の涙が落ちるように
花ごと散る

花の色
形と匂い
一花に凝縮された贅沢
花言葉は
至上の愛らしさ

恋花
活けられた一輪
花ごと落ちても
お洒落。

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