夏空が広がる

初夏。
もう暦の上では夏である、でも季節的には春かな・・・
やはり梅雨が訪れて去らないと夏の気分にはならない、それが人の我が儘かな?
新芽が生えそろっていまは花の季節。
樹木でも花が咲くのか、以前ならそう思ったけど・・・
皐月になりいっせいに花を付ける樹が、町でも野でも見られるからその疑問は消えたけど、
この季節、鮮やかな樹木の新緑と相まって、花を咲かせる樹木を見ると、
ようやく初夏のすべての役者が出揃った感じがする。

綺麗、素敵、いい香り、
それらには欠けるけど生命の強さ、営みを花に感じる。

樹木の花たち

私はこの何十年人間として生きている
当たり前だけど
でも知らないことがいっぱいある

いまは樹木と草花の旬
花を咲かせ家族を増やしている
生き延びるのが少ないから沢山生まないと家族が増えない
ある意味で切実
人の世も子供が少なくなって哀しいけど
自然も厳しいのかも知れない

花
・・・
何の花
そんな花知らなくてなにも困らない
たしかにそうだけど
でもこの季節
樹木にいろんな花が咲くと気になってしまう
いいじゃない
知ったところでどうなるの
いつもの嫌なもうひとりの私が
耳元で囁いて邪魔をする　

馬鹿
五月蠅い
消えろ
花びらが雨のように落ちてくる。