霧の朝。
静かで空気は重く湿っている。
深い乳白色の霧が街の目覚めを閉じ込めている。
いつも見える森が、街が、数十メートルの先で途切れ、もうこの先には道がないから・・・
そう告げている。
深い今日の朝の霧。
昨日の雨が空に舞う事が出来ず、熟した南天の実にへばりついて涙ぐんでいる。
この分では暖かくなりそう・・・
「久しぶり、待っていたよ」
今日は会話が弾む温もりに会えそう、
なぜか太陽を見ない内から心がわくわくしてくる。
霧
深い霧に包まれた私の町
しっとり濡れて瑞々しい女になっている
何も見えない
何も感じない
街は濃厚な乳白色に蔽われて眠っている
誰も歩かない
何も動かない
ゴーストの海が広がる
ゆれるでなく
進むでなく
波の消えた海に浮かぶのは幽霊船
流れるでなく
漂うでなく
浮かんでいる
一艘の船の舳先が数十メートル先に見える
太陽はもがき
浮上を試みているけど
深い乳白色の海に阻まれて
いまだ沈んでいる。
静かで空気は重く湿っている。
深い乳白色の霧が街の目覚めを閉じ込めている。
いつも見える森が、街が、数十メートルの先で途切れ、もうこの先には道がないから・・・
そう告げている。
深い今日の朝の霧。
昨日の雨が空に舞う事が出来ず、熟した南天の実にへばりついて涙ぐんでいる。
この分では暖かくなりそう・・・
「久しぶり、待っていたよ」
今日は会話が弾む温もりに会えそう、
なぜか太陽を見ない内から心がわくわくしてくる。
霧
深い霧に包まれた私の町
しっとり濡れて瑞々しい女になっている
何も見えない
何も感じない
街は濃厚な乳白色に蔽われて眠っている
誰も歩かない
何も動かない
ゴーストの海が広がる
ゆれるでなく
進むでなく
波の消えた海に浮かぶのは幽霊船
流れるでなく
漂うでなく
浮かんでいる
一艘の船の舳先が数十メートル先に見える
太陽はもがき
浮上を試みているけど
深い乳白色の海に阻まれて
いまだ沈んでいる。
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