四季の旅人

私のブログは生きるを旅として、四季を歩きながらその表情を文に纏めているのが私のブログです。

霧の深い朝でしたね。

2008-12-10 | Weblog
霧の朝。

静かで空気は重く湿っている。

深い乳白色の霧が街の目覚めを閉じ込めている。
いつも見える森が、街が、数十メートルの先で途切れ、もうこの先には道がないから・・・
そう告げている。
深い今日の朝の霧。
昨日の雨が空に舞う事が出来ず、熟した南天の実にへばりついて涙ぐんでいる。
この分では暖かくなりそう・・・
「久しぶり、待っていたよ」
今日は会話が弾む温もりに会えそう、
なぜか太陽を見ない内から心がわくわくしてくる。



深い霧に包まれた私の町
しっとり濡れて瑞々しい女になっている

何も見えない
何も感じない
街は濃厚な乳白色に蔽われて眠っている
誰も歩かない
何も動かない
ゴーストの海が広がる
ゆれるでなく
進むでなく
波の消えた海に浮かぶのは幽霊船
流れるでなく
漂うでなく
浮かんでいる
一艘の船の舳先が数十メートル先に見える 

太陽はもがき
浮上を試みているけど
深い乳白色の海に阻まれて
いまだ沈んでいる。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 人を考える。 | トップ | 友からの一言。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事