森からの薫り

今日は朝から
降りそうで降らないし
曇りの割りに窓閉めると暑い・・・

毒素、
落葉の深緑、常緑の生まれ変わりの萌黄、これらでなみなみと満たされた森から発しられる強烈な毒素、その濃い薫り、鮮やかさは私の心を突き刺し、抉り、
驚喜から奈落の底へ沈める。

匂い、薫り、彩り、私がこの英知を持って、
現代の絵の具を混ぜ合わせたところで作れない彩り、
悶え、いや悶絶に近い色彩から発しられるのは強烈な毒素。
緑

花の後に描かれるこの彩り
匂いこそ花ほどインパクトはないが
いま空を覆い隠す

鮮やかな緑から発する
強烈な毒素
刃となって私を一撃で貫く
激しい痛み
激しいめまい
打ちのめされて私は呆然と立ち尽くす

我に帰って見上げる森の緑
空を覆い隠す
落葉の深緑と常緑の萌黄のコラボ
滴り落ちる雨水が染める一布

いま最高の染となって空にさらされる。