そう言えば最近遅くなった日の出

日の出。
冬に近づいているせいか日の出が遅い、
太陽が東の地平にあるときの目覚めた朝は、もう寒さを感じ夏の名残を忘れさせる。
「さぶ！！」とまではいかないが、その冷ややかさの訪れに驚く、
あれほど激しく泣きじゃくった蝉も短い生涯を終え、子孫を残して眠りに就いたのか・・・
自然のサイクルとは寂しく厳しいもの、その掟はある意味で過酷なのかも知れない、

自分の事で精一杯の私が小さく見える。
哀しいけど・・・

生きる

私は生きている
若さに名を借り無造作に理不尽に
好きなことをしながらここまで来たけれど
終焉には勝てない

蝕まれた体
侵された心
水分は失われ
もう干乾びようとしている

抵抗
・・・
したさ
戦ったし
挑んだよこの無謀な戦に
その結果
今では傷ついてボロ・・

でもまだ私は生きている
いや生かされているのかも知れない
この老いて傷ついた身体と心を癒してくれる
四季の病室で秋の深まりを感じながら生きている

ただそれだけ
・・・
でも私はうれしい。