一花の終焉、
いま梅雨空を彩で酔わせていた紫陽花が花の競演から脱落していく。
終わり、花の終焉、咲けばその先に終焉が訪れる、そうわかっていても実際にその場に遭遇すると哀しいものである。
色鮮やかな紫陽花の花色、その花色に陰りが生まれ、やがて風化しながら朽ちて行くことがわかっていても、いざ、その花の終焉の醜さに触れると、寂しいと言うか哀しいと言うかもうこれで再開が一年先かと思うと哀しい。
花は一年、多年草とあるがこの紫陽花は幹が存在する限り花は咲き続ける。
いつも雨の始まりと共に咲いて雨の中で花を終える紫陽花、人は花を葬送することなく次の花へ浮気心を燃やす。
終焉
ひとつの花の終焉
誰に見送られることなく
いま
花は色褪せ
風化しながら朽ちて行く
花の終わり
終焉
いま花を見て
哀しいととるか寂しいととるか
人の想いはいろいろ
複雑
終焉
人の終わり
人は花のように行かず
悩み
もがき
独り旅発つ。
朽ちの中にまだ新鮮な小さな紫陽花を見つけ、まだ綺麗な花色で咲いている。
そう思うと私もまだ・・この紫陽花のように最後まで諦めないで想いを燃やさないと思うこの頃、梅雨の雨が最後のあがきを見せ始める、まるで私を誘うように。
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