再び冬が居座る。
この3月も春分の日が近づいて来ると、寒冷前線の南下も日に増して少なくなり、
強烈なアタックも腰砕けの状態なり、耐えるのも一夜限りが多くなり、
寒さも短い周期で推移するようになって来ると、待ちわびていた草木の新芽、蕾の概要が表だって見えてくる。
降雨後の寒さを一日ばかりしのぎ、程よい暖かさの熱燗を杯で2杯ほど開けると、雪柳の枝に花がほころぶように咲き始めている。
この分だとこの雨で開花も進みそう、そう思うと雨が暖かく感じる。
小米花
桜より早く
白木蓮より早く
私の住んで居るこの町で一番先に咲く雪柳
葉が柳の葉に似て細長く
枝いっぱい白い雪が積もったように咲かせる雪柳
咲き始めは降り始めの一滴
やがて本降りとなって柳の小枝を流れ
飛沫となって咲くきれいな五弁花
激しい降雪を経て
雪が融けた後も地面に雪がパラ・・積もったように残り
愛嬌のある笑顔を見せる
バラ科の小米花
いま
春を描く早春花となって我心に咲く。
早いもので、もう少し三寒四温を繰り返しながら、寒波が居座ると思っていたが、その撤収は早く、一部の見張り番だけ残し北へ向かって逃走している。
より一層春めいて来た気がする春分の日の一日前の雨、この雨の後に居座る寒波もいないみたいで、明日には再び陽射しが注がれ、暖かい一日が戻って来そうな雨の一日、静かに時間だけがせせらぎとなって流れていく。
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