こうなるとこの街から出たい。

脱出

それにしても秋だと言うのにめちゃくちゃ暑い。
そう感じるのは私だけか、
毎日・・一枚のページをめくっても、次の日も・・同じ風景である。
塗り固められた道路は熱く乾いた土は水分を失い、手に握ると直ぐに砕けサラ・・と抜け落ちる。
土の中も相当暑いのだろう、蚯蚓が這い出して目的地に向う途中で干乾びて絶命した姿を曝す、これを哀れととるか、自然の摂理ととるか、聞けるなら聞いてみたい。

いったい彼らはどこに向おうとしていたのか、その先を知りたい。

脱出

私も逃げたい・・・
この暑さから

でも今は東西南北どこに向って暑い
後は上か下か
それは不可能
一時的に逃れることは出来るけれど
いまの生活からは逃れない

放棄
逃げる
忘れる
消滅
それが出来たらどんなに楽か

でもこの暑さこの現実から
一時的な旅と言う手段で逃れても
この暑さは追いかけてくる

今日も悶える時間が
私のカップに並々と注がれる。