現の証拠が咲く季節
後3page春には桜の開花を待ち望んでいた想いもいつの間にか忘れ、訪れた夏の暑さに苦しみながら早く涼しくなって欲しいと思う反面月日の流れの速さに焦り、この残暑が続いて欲しいと思う......
現の証拠の咲く初秋
日本各地でみられるゲンノショウコはフウロソウ科の山野草で、花を咲かせるのは7月から10月の草地や道端、花の色は赤紫、淡紅、白色の三色の多年草、そのため毎年同じ場所でみることができる花のひとつでもある。
花は草地や道端で群生し葉の脇から出た葉柄の先に1~1.5cmの赤紫の五弁花を二つ咲かせ、その葉の広がりのなかで燈るように小さな花が咲く姿は、喘ぎながら歩いていると見過ごしやすく気づかずに通り過ぎている。
ゲンノショウコの花
傍から見れば私は山野草でなく
至る所で茂る雑草の類
いま夏の陽射しを受け
葉を茂らせ
歩く人に踏まれながら耐え
葉の腋から出た
花柄の先に小さな赤紫を燈す
それは野道に燈る心の強さ。
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