1本の椛
椛の紅葉椛藪山の紅葉空は一枚の土壁予報は午後からの雨を告げている壁でなく、幾重にも重なる鉛色また週末はかこう週末がだと心もへこむ。折り重なるように、幾重にも積み重なる灰色、鉛色の雲......
1本の椛
晩秋から初冬にかけて染まる椛、この深紅は人の技を持ってしたとしても描けない自然のなせる業、人はこの個体が持つ四季の仕舞方には叶わないし、その美を創り描くことも出来ない。
いま、椛のひとつが描く個性、
群れの華やかさは及ばないが人知れず森のなかで放つ異彩の深紅、それはひとつの個体が森のなかで放つ美しさ。
椛
冬の冷え込みのなかで
弱い陽射しを貪りながら
深紅に燃える椛
その別離は寂しく儚く
次は私か・・・
過ぎた四季を想い
別れ色に染まる終演
森の彩が薄れるなかで
椛が映える。
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