椿の散り
椿の散り藪椿藪椿もそろそろ終盤かな薮山に見捨てられたように咲く薮ツバキ桜の影に隠れて、ひっそりと咲く椿人に綺麗・・・素敵、一言言われることなく埋もれ咲く椿薮ツバキ、里ではこの陽気で......
これで何度目だろう
そう考えてしまう花の舞台の終演。
人の場合はどうだろう果たして花のような舞台が私の生きる過程のなかで何度訪れたのだろう、そう思いながらページをめくっていくが花のような舞台がない、
花のように自然体になって身も心もこの季の風に任せるように終演を終えたいと思うけれど、藪椿の終演のようには行かず私は気を揉む、
哀しい人の性、花のように美しく自然体で幕を下ろせないのかいつも自問自答しながら花の咲から散りまでを眺める。
終演
初演の蕾から始まって
花を咲かせ
ひとりで舞う静かな舞台が終わり
幕の下りた森
その舞台に花の面影いまはなく
濃い緑に覆われる
初夏の椿
その樹木に実る青い果実
いまはなき花の涙。
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