さくらの終焉
桜の終焉散り、雪が春の雨によって融けるように雪柳の花が雪解けとなって消滅していく、さくらより先に咲いて美の存在感を示していた雪柳、その雪柳が桜の散りに合わせるように泣き崩れ、消滅し...
さくらの終焉
あれほど期待し待ちわび、わくわくしながら開花を待った想い、それは私のもう一つの恋。
古から咲き続けるさくらの華麗な宴、その始まりはひとつの小さな花の蕾から、
めくるページのなかで膨らみ、咲、染まり、空を蔽い短い花の命を終える終焉、このさくら例え1本であってもその存在感を魅せる。
そのさくらも春の訪れと共に花を終え、この町で残るのは北の山間で咲く山さくらと八重、
この残り火と言うか和蝋燭の灯りとなって咲くさくらに、あの春の始まりを告げた想いと賑わいはなく、いま一人静かにもの想いに浸りながら花を終えるさくら。
終焉
あれほど花に群がった
人々の情熱は冷め
もう過去のものとなり
今では見向きもされないさくらの終わり
終焉
この花への想い出は一夜の夢か
それとも悪夢か
そう思うさくらの終焉
花に対する人々の冷めの早さ
忘れ
初七日を待たずして終わる
冷めの早さ
そう思うと余りにも寂しい。
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