露
季は人と違い正直なもので、日々暑い・・と言っていても、立秋を過ぎても空も暑さも樹木の緑も夏色のまんまで、表情から秋の気配を感じることは出来ないが、案外思わぬ所からそれを感じることができる、それが伸びた夏草。
今朝、愛犬に引かれるように夏草に分け入ると、いつもと違う感触が私の素足に纏わりついて濡れを感じる、この濡れのひんやりした感触こそ露、秋の始まり。
秋、ようやく確認できた、でも、規模も存在感も街中ではまだ・・薄い秋の訪れ。
露
草の中へ無粋に分け入って
ジャブ・・素足で歩くと絡み付く濡れの感触
夜露の一滴
しゃがんで探す悪戯の素顔
此奴か・・・
朝日を浴びた草の間で輝く露の一塊
手で掬い口に含む
未だ弱さがあるがひんやり感が広がる露の食感
今朝夜の時を経て
明けの中で生まれる小さな・・一滴
露の誕生
この暑さに飽きた私にはちょっとした感動もの
戯言そう言って片付けられてしまうが
露こそ一足早く町で目にする秋の一コマ。
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