一枚。
今日の空、まったく動かない薄い灰色の一反木綿。
染めは綺麗だけどいつもの無表情・・・冷静で寒いこの空色心も流れない、
綻び、割れ目、ないかな・・・探しても綺麗に塗られた灰色の壁。
周りの春の色彩がなければ、ここは地中の都市空間、そう思ってしまうほど空が低い。
こんな日もありかな・・・
ひとり考えながら空から緑のなかに目を移すと、昨日まで咲いていた蒲公英が、
綺麗な蹴鞠を作り風待ちしている . . . 本文を読む
花の後に。
桜の次は何がメーンかな・・・
そんな思いを胸に、街のなかをうろつく、至る所で楽しい出会いがいっぱい待っている。
ええ!もう藤、アイリス、ツツジ・・・早いな。
温暖化、ヒートアイランド現象、この金融不安の中に消しゴムでゴシ・・消された環境問題。
たしかに大切なことだけど、介護、年金、失業、値上げ、消費停滞と言った不安のなかで、
そんな環境の事いちいち考えられるか、独りぐらい考えても仕方な . . . 本文を読む
Estrangement。
再会、そんな感じの久しぶりの激しい雨だった。
過去に愛しあった人に久しぶりにあって想いが燃え上がったときのような、
激しく感情が高ぶる雨だった。
周りを気にしないで、互いの想いが激しくぶつかり合ってほとばしる、
そんな汗と匂い、想い出を彷彿させる憎い雨。
閉じられたページを一枚・・捲り「あの頃は・・・」
忘れた頃に訪れるそんな情景を思い出させる久しぶりの雨。
人はいつ . . . 本文を読む
雨
久しぶりの雨かな・・・
人は勝手なもので晴れが続くと雨降らないか・・・と言い、
桜の花の時期に雨に降られると花可哀相と言う。
それはこの雨で散って花が見られないと言う人の欲望から来ている。
人はわがままで都合よく出来ているのだと、朝から雨で湿るいつもの黒い道を見ながら、
「ああ、久振りの雨か」
そう考えると空の灰色が増したように見えるから不思議だ。
減少
いま
この日本からある生き物が減っ . . . 本文を読む
初夏
桜が「どうしようかな・・・咲こうかな、もう少し待とうかな」
そう躊躇っているときの陽気は寒く、冬が足掻くように逆らい居座っていたのに、
花に負けたのか勢いを増して空を染めた瞬間、
陽気のvoltageもグーンと上がり初夏の顔をしている。
環境の変化?ヒートアイランド現象、
・・・
どちらにしても何かが変わっている、
そう感じると初夏の暖かさ「嬉しい・・・」そう言ってばかりおられない。
心 . . . 本文を読む