「二人で力を合わせれば、男たちに勝てる」
「無理よ、私は王座に座り"男"になったんだから」
「え~!? マジ!?」 ってメアリーの声がその時聞こえたような気がしちゃいました(^_^;)
メアリー、400年経ってもこの状況は何ら変わっておりませぬよ。
権力を手にしたように見えても、その時々の男たちの「組織防衛の理屈」の駒として使われる女性、という政治的構図は今もたいして変わってないと個人的には思うよ。
駒に徹することで自分の想いを貫いたエリザベスと駒になることを拒み自滅したメアリーの物語。個人的には「何を言いたかったのか」が良くわからなかった感はぬぐえないのですが、そんな「変わらない構図」を嫌というくらい味わえる作品でもあります。
"誰が"自分の側にいるのか、"誰を"自分の傍に置くのか。この判断も彼女たちの運命を分けたポイントなのかな。。
それにしても、海外の歴史作品を観る時って予備知識が必要ですよね~。今回の作品だっておじさんたちがみんな同じ顔に見えちゃう(正直、若いか年寄かくらいの違いしかわからない)ので、「今の誰だっけ?」ってことになります(^_^;) 当時どんな人が居てどんな役割をしたかがわかっているだけでも楽しみ方が大きく違っちゃう。あと大きな括りとしての当時の時代背景なんかも頭に入っていた方がより楽しめる。更に関連の雑学なんかも知っていたら「史実では、本来これこれだったんだよね」なんて感じでも~っと楽しめるはずで。
"ひとり映画"もいいけれど、たまにはマニアな仲間と一緒に映画観たいかも。
ところで、今年の前半は「女王銘柄」の作品が多いように感じます。
「女王陛下のお気に入り」
とか、
「ビクトリア女王 最期の秘密」
とか。
実は、どっちも見逃しちゃってとても残念(>_<) いつか観ねば!
ちなみに「女王陛下のお気に入り」のアン女王(在位1702年-1707年)の次がビクトリア女王(在位1837年-1901年)です。