妹に勧められ、上橋さんの代表的な作品はこれまでにも読んできました。
「獣の奏者」 2018年
「守り人シリーズ」 2017年
ただこの作品の結末ほど、何とも言えない"切なさ"を感じたことはなかったかもしれません。理由はふたつ。
ひとつは、主人公が中年男性と中年女性、ということ。
そう、この作品の主人公は妻子を失った40代の中年男と嫁ぎ先を捨てた30代の女性なのです。(ホッサル抜きました。ファンの皆さまごめんなさいm(__)m)
え~!? これってファンタジーですよね~!? という悲鳴が聞こえそうですが(^_^;)
はい。まごうことなき、ファンタジー小説です。しかも、上質すぎるくらい上質な。
そしてふたつめは、ホッサルの言う"病素"も人間も同じ"生きモノ"であるならば、この結末しかないのかもしれないな、としみじみと感じてしまったこと。
「鹿の王」は、2015年に本屋大賞を受賞した作品です。当時「読みたい」と思ったもののそのまま忘れていて。で、その後妹から送られてくる上橋作品の順番ではこれが最後になり、しかも送られてきてはいたものの、2年程放置状態で。。(^_^;)ゴメン妹よ。
でも読み始めたら一気に読めましたわよ。上橋ワールドは一度"乗車"したら途中下車なんか決して許してくれませんもの。
それにしても、今読んで正解でした。このコロナ禍でウィルスの変異とかにちょっと興味を持ち、山本太郎「感染症と文明」、ウィリアム・マクニール「疫病と世界史」を読んだのですね。その中ではウィルスも生き物であり、生き残るために、環境に合わせて変化してきたなんてことを齧ったばかりでしたし。そして、世はまさに、感染者隔離だの、抗体検査だの、ワクチン接種だの、の言葉で溢れているんですから!
なので、ホッサルやミラルの行動や台詞もすんなりと頭に入り読み進めることができたのです。
謎の疫病、それに振り回される人々、そして戦う医術師たち、お決まりの医術を巡る権力闘争。。。
これって、今の現実じゃね? と言いたくなっちゃいましたよ(^_^;)
事実はファンタジーよりも奇なり、な、2021年。
「鹿の王」は、おそらく今読むのがベスト、な作品かもね(^^)
「獣の奏者」 2018年
「守り人シリーズ」 2017年
ただこの作品の結末ほど、何とも言えない"切なさ"を感じたことはなかったかもしれません。理由はふたつ。
ひとつは、主人公が中年男性と中年女性、ということ。
そう、この作品の主人公は妻子を失った40代の中年男と嫁ぎ先を捨てた30代の女性なのです。(ホッサル抜きました。ファンの皆さまごめんなさいm(__)m)
え~!? これってファンタジーですよね~!? という悲鳴が聞こえそうですが(^_^;)
はい。まごうことなき、ファンタジー小説です。しかも、上質すぎるくらい上質な。
そしてふたつめは、ホッサルの言う"病素"も人間も同じ"生きモノ"であるならば、この結末しかないのかもしれないな、としみじみと感じてしまったこと。
「鹿の王」は、2015年に本屋大賞を受賞した作品です。当時「読みたい」と思ったもののそのまま忘れていて。で、その後妹から送られてくる上橋作品の順番ではこれが最後になり、しかも送られてきてはいたものの、2年程放置状態で。。(^_^;)ゴメン妹よ。
でも読み始めたら一気に読めましたわよ。上橋ワールドは一度"乗車"したら途中下車なんか決して許してくれませんもの。
それにしても、今読んで正解でした。このコロナ禍でウィルスの変異とかにちょっと興味を持ち、山本太郎「感染症と文明」、ウィリアム・マクニール「疫病と世界史」を読んだのですね。その中ではウィルスも生き物であり、生き残るために、環境に合わせて変化してきたなんてことを齧ったばかりでしたし。そして、世はまさに、感染者隔離だの、抗体検査だの、ワクチン接種だの、の言葉で溢れているんですから!
なので、ホッサルやミラルの行動や台詞もすんなりと頭に入り読み進めることができたのです。
謎の疫病、それに振り回される人々、そして戦う医術師たち、お決まりの医術を巡る権力闘争。。。
これって、今の現実じゃね? と言いたくなっちゃいましたよ(^_^;)
事実はファンタジーよりも奇なり、な、2021年。
「鹿の王」は、おそらく今読むのがベスト、な作品かもね(^^)