笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

「軍師 官兵衛」を更に面白く!~「反逆」/遠藤周作を読む

2014年03月01日 14時29分59秒 | 読書
主人公は、荒木村重と明智光秀。
信長に心酔し、自らを崩壊させてゆく二人の物語です。

荒木村重という人は「黒田(小寺)官兵衛を土牢に閉じ込めた人」程度の認識しかなかったのですが(勉強不足)、意外に最後まで戦国の世を生き抜いてゆきます。(52歳で病死)
大河は官兵衛が主人公ですから、村重の妻「だし」の最後をもって荒木村重の出番はなくなると予想しているのですが、ドラマでは描ききれない荒木家のあり方などを知っておけば、やや端折り気味な展開もある程度理解できそうです。
村重がなぜいきなり城持ち大名になれたのか、なぜ「だし」のような女性を妻に持てたのか、なぜ信長に謀反を起こしたのか。。で、そう考えると、個人的には村重演じる田中哲司さんのキャスティングって意外にはまっている気もします(^^)精神的にだんだん崩れてゆく村重を田中さんがどのように演じるのか? ちょっと楽しみです。

さて、もう一人の主人公、明智光秀はもうご存知の通り「敵は本能寺にあり」でございます。
村重の長男(30代で病死)の妻は光秀の娘だったんですね。
「反逆」によると村重が謀反を起こした時、光秀のもとに返されたということですが、上下巻を通してこの二人の存在はとても心に残るものでした。

で、この光秀を演じるのが、春風亭小朝さん(^_^;)おや?
個人的には以前大河で光秀を演じた坂東三津五郎さんあたりがイメージなのですが、、、、小朝さん。
光秀は濃姫に恋していて、恋敵の信長を討ったのだぁ、なんてドラマも昔見ましたが、内田有紀さん(濃姫役)に恋する小朝さんって(^_^;)なんとなくミュージカル?
とりあえず、こちらも精神的にだんだん壊れてゆく光秀を小朝さんがどのように演じるか。前半の見所であることは確かです。

「反逆」は、秀吉の北ノ庄での勝利までが描かれていて、物語前半の官兵衛を取り巻く人々の「生き様や生き抜くための苦悩」を知ったことはとてもよかったと思います。

それにしても、信長。
権力を欲しがる男たちを心酔させ翻弄し狂わしてゆく、まさに魔王でございます。。

「軍師 官兵衛」のサブガイドとして、まだ読んでいない方はぜひ(^^)
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