とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

「流産」について

2006年10月22日 | Weblog
今日一日頑張ったご褒美は何でしょう?
それは、明日がやってくるという事です。

”今日一日頑張ったご褒美として明日がやってくる”という言葉を聞いた事があります。

今日という一日が悲しかったり悔しかったり思うようにいかなかったりしても、明日という日がくるまでには区切りをつけて、明るい明日をむかえましょう!!

さて、本日は「流産」というものについて書かせて頂きます。
意外かもしれませんが、「不妊」というものも「流産」というものも他人事ではない部分があるものです。
先日も書きましたが、「流産」というものは妊娠の10~15%ぐらいの割合でおきます。
妊娠週別に「流産」の割合をみると、おおよそではありますが・・・、妊娠5~7週が22~44%、妊娠8~12週が34~48%、妊娠13~16週で6~9%です。

妊娠検査薬で陽性が出ると「やったー妊娠した」と思ってしまいますが、まずは経膣超音波検査にて”胎のう”を確認する事です。
そして、その後に”胎児心拍”を確認する事が出来て、安心出来るというわけです。

妊娠検査薬で陽性が出ていて、妊娠5~6週まで待って”胎のう”が確認されない時は「化学流産」が考えられます。
「化学流産」とは、流産という言葉がついていますが、医学的には妊娠は成立しなかったという事になります。
母体に悪影響はありませんし、次の妊娠に差し支える事もありません。

早期流産の場合、一番の原因とみられるのは、受精卵の染色体異常からくるものです。
受精卵の染色体異常というものは、受精や細胞分裂の時のちょっとしたトラブルで起こるものですから、誰にでも起こる可能性があります。
たまたま起きたアクシデントのようなもので、予防する事は出来ません。
ですので、御自分を責めたりせずに、次への希望とステップへと繋げましょう。
排卵した卵が無事に卵管采にキャッチアップされて、卵管膨大部にて無事に受精し、分裂を繰り返しながら無事に子宮に着床出来たのです。
数ヶ月身体を休めてから、是非、次の妊娠にチャレンジされて下さい!!

次回は、流産後の対策などについて書かせて頂きます。
ーby事務長ー
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