タキさんの押しつけ映画評・57
『攻殻機動隊ARISE /アフターアース』
この春(2016年4月)に逝ってしまった滝川浩一君を偲びつつ
これは、悪友の映画評論家・滝川浩一が個人的に流しているものですが、もったいないので転載しました
攻殻機動隊ARISE
O.K.見に行きましょう。内容保証します。
攻殻に新たな地平線を開く、だの、チラシの素子のデザインだの……実際見るまで大不安でしたが 一切 杞憂でした。 ウブカタトウの脚本も士郎ワールドを最大リスペクトしている。作画タッチも違和感ない……歩く姿が多少ギコチナイっちゃ う~ん そうなんだけど、まぁ 我慢して下さい。一時間少々で11月には続編がある。最近良くあるアニメ販売戦略で、こんなもんに乗せられるのもシャクにさわるが、なんせ攻殻機動隊なら乗らざる得ない。映画を見た人間だけブルーレイディスク購入可(一般には7/26から販売) あざとい商売ですけど、飛ぶように売れてました。劇場は全国限定公開、しかも2週間だけとあって ほぼ満席。見た所皆さん満足げにお見受けいたしました。
素子がまだ9課に所属する前のストーリー、鋼鉄のハードボイルド女が、まだ多少は人間的な弱さ(これまでのシリーズを見ていても、素子が決して冷血じゃない事は解ってますが)を持っていた頃。面白いのは、これまで組織の国家内の位置付けやら力関係が類推の中だったのをハッキリさせそうな点、本作だけで新たに解った点もあります。 本来なら、全ストーリー明らかに成った所で一気に見たいけど……さて、何年かかりますやら、毎回付き合わんとしゃあないですね。
アフターアース
アフターアースはちょっと意外でした。
なんせナイト・シャマランですからねぇ……タイトルロールが終わって劇場が明るくなるまで『全部コンピューターシュミレーションでした〓チャンチャン』とか『はい!夢落ち~』とかにならんやろかと ハラハラドキドキ……そうは成らんかったのでびっくりしてます。これは一重に 息子ジェイデンをカッコ良く見せたいウィル・スミスの根性勝ちですね。
細かい所では、宇宙船、スーツ、武器のプロダクションデザインがコンセプト統一されておらず中途半端、大体がなんで銃じゃなくって刃物なの とか 人間がいなくなった地球上 ほぼジャングル状態なのになんで酸素補助剤がいるんやとか。
なんらかの障気が出ているなら成人男子をすっと持ち上げて飛べる鳥は何を呼吸しているの……とか、引っかかりだしたらキリがない。だから「やっぱりシュミレーション落ち」を疑ってしまう。
ジェイデンも「レンジャー」を目指す候補生なのに 始めは気の弱い子供の表情。はぁ~?ってなもんです、これがラストには「死生眼」を持つに至るんだから…こらやっぱり「夢じゃ、夢じゃ~!各々がたぁ、夢にござりまするぞぉ~ くわぁ」(柳生一族の陰謀…より、中村錦ちゃん絶唱 ナンノコッチャ)と思っても可笑しくはない。W・スミスもメインプロデューサー兼脚本なら、監督はもっと信頼できる人にして、原案出して本はライターに任せる、プロダクションデザイナーには金使ってコンセプトを統一する位の事はやってほしい。
私、仕事としての原稿の主旨からして、あんまり予備知識いれずにみにいきます。だから、監督がナイト・シャマランだなんぞと最近わかったのですが、その段階で「行けへん!」とごねるも時すでに遅し
……いつもの通り「インドに帰って マハラジヤが踊る映画でも撮っとれ」と書くつもりが、まだしも若干は見れる作品だったので機先をそがれとります。
まぁ、オススメはいたしませんが、最近作品の中では随分マシであります。
『攻殻機動隊ARISE /アフターアース』
この春(2016年4月)に逝ってしまった滝川浩一君を偲びつつ
これは、悪友の映画評論家・滝川浩一が個人的に流しているものですが、もったいないので転載しました
攻殻機動隊ARISE
O.K.見に行きましょう。内容保証します。
攻殻に新たな地平線を開く、だの、チラシの素子のデザインだの……実際見るまで大不安でしたが 一切 杞憂でした。 ウブカタトウの脚本も士郎ワールドを最大リスペクトしている。作画タッチも違和感ない……歩く姿が多少ギコチナイっちゃ う~ん そうなんだけど、まぁ 我慢して下さい。一時間少々で11月には続編がある。最近良くあるアニメ販売戦略で、こんなもんに乗せられるのもシャクにさわるが、なんせ攻殻機動隊なら乗らざる得ない。映画を見た人間だけブルーレイディスク購入可(一般には7/26から販売) あざとい商売ですけど、飛ぶように売れてました。劇場は全国限定公開、しかも2週間だけとあって ほぼ満席。見た所皆さん満足げにお見受けいたしました。
素子がまだ9課に所属する前のストーリー、鋼鉄のハードボイルド女が、まだ多少は人間的な弱さ(これまでのシリーズを見ていても、素子が決して冷血じゃない事は解ってますが)を持っていた頃。面白いのは、これまで組織の国家内の位置付けやら力関係が類推の中だったのをハッキリさせそうな点、本作だけで新たに解った点もあります。 本来なら、全ストーリー明らかに成った所で一気に見たいけど……さて、何年かかりますやら、毎回付き合わんとしゃあないですね。
アフターアース
アフターアースはちょっと意外でした。
なんせナイト・シャマランですからねぇ……タイトルロールが終わって劇場が明るくなるまで『全部コンピューターシュミレーションでした〓チャンチャン』とか『はい!夢落ち~』とかにならんやろかと ハラハラドキドキ……そうは成らんかったのでびっくりしてます。これは一重に 息子ジェイデンをカッコ良く見せたいウィル・スミスの根性勝ちですね。
細かい所では、宇宙船、スーツ、武器のプロダクションデザインがコンセプト統一されておらず中途半端、大体がなんで銃じゃなくって刃物なの とか 人間がいなくなった地球上 ほぼジャングル状態なのになんで酸素補助剤がいるんやとか。
なんらかの障気が出ているなら成人男子をすっと持ち上げて飛べる鳥は何を呼吸しているの……とか、引っかかりだしたらキリがない。だから「やっぱりシュミレーション落ち」を疑ってしまう。
ジェイデンも「レンジャー」を目指す候補生なのに 始めは気の弱い子供の表情。はぁ~?ってなもんです、これがラストには「死生眼」を持つに至るんだから…こらやっぱり「夢じゃ、夢じゃ~!各々がたぁ、夢にござりまするぞぉ~ くわぁ」(柳生一族の陰謀…より、中村錦ちゃん絶唱 ナンノコッチャ)と思っても可笑しくはない。W・スミスもメインプロデューサー兼脚本なら、監督はもっと信頼できる人にして、原案出して本はライターに任せる、プロダクションデザイナーには金使ってコンセプトを統一する位の事はやってほしい。
私、仕事としての原稿の主旨からして、あんまり予備知識いれずにみにいきます。だから、監督がナイト・シャマランだなんぞと最近わかったのですが、その段階で「行けへん!」とごねるも時すでに遅し
……いつもの通り「インドに帰って マハラジヤが踊る映画でも撮っとれ」と書くつもりが、まだしも若干は見れる作品だったので機先をそがれとります。
まぁ、オススメはいたしませんが、最近作品の中では随分マシであります。