すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

「あれ~、私の体が戻ってきたようやわ」

2010-05-14 | 素老日誌

●5月13日(木)より

3月初め、母の激痛は、圧迫骨折と診断された。
約二ヶ月経った今日は、診察の日。

さて、お医者さんの診断はいかに・・・?

「もう、コルセットをはずしても大丈夫ですね」。

やったー!
おめでとう!

●圧迫骨折とは・・・?

私は「圧迫骨折」という言葉を聞いたことはあったが、
「圧迫骨折とひびとは、どう違うのでしょう?」
こんな質問をお医者さんに真面目にするほど
「圧迫骨折」について、ほとんど知らなかった。

圧迫骨折とは、
骨粗しょう症によって、骨の密度が低くなった・・・
極端に言うと「スカスカになった」ため
何かの衝撃によって骨がつぶれた状態を言うそうだ。

それって、かなり痛い・・・よねえ・・・。

高齢だし、完治するのに時間もかかるだろう。

こりゃ大変!

ところが、

「うちのお母さんもしたわよ」

という人が、周りに結構いらっしゃるので驚いた。
特に女性に多い。
それで、身長が5cmほど縮んだ方もあるとか・・・。

圧迫骨折と骨粗しょう症は、切れないものらしい。

●認知症の人が、完治に時間がかかるわけ。

怪我をしたりして、
継続的な治療を続けなくてはならないとき
認知症で困ることが多い。

自分に何が起こったのかということを覚えていないのだ。

痛い。しかし、その理由がわからない。

ふと気がつくと、後生大事にコルセットが飾ってある。

その都度説明すると納得して、
「あら~、じゃあコルセットをちゃんと着けとらなあかんなあ。
がんばるわ」
と言う。

そして、ふと気づくと、またはずしてある。

とまあ、これを繰り返すのだから、
完治するまで長引くわけだ。

●お疲れさん!

母は、夜寝るときもずっと着けていた。
夜中何度もトイレに行く母には、
夜中もつける必要があったのだ。

傍で見ていると
さぞかし痛いだろう。
動きにくいだろう。
眠りも浅いことだろう。

そう思うと、
コルセットが一日も早くはずせることを
願わずにはおれなかった。

コルセットをはずした今日、母曰く

「あれ~、私の体が戻ってきたようやわ」

ようがんばりましたなぁ。おめでとさん。

コメント
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