●2011.05.21より
私は毎日病院に行っているのだが、
食事の気配がない。
お茶もゴックンと飲むことができているのに、
どういうことなんだろう?
母は言葉が出ないし、
音楽を聞いてもリズムを取ることもなくなっている。
食べていないからか、
どんどん元気がなくなってきているのだ。
今回より飲み込みがうまくできなかった昨年ですら、
もっと早い時期に食べていた。
お医者さんの話によると・・・
「嚥下機能(飲み込み)も働いている。
ただ、食事を試みても口をあけない、
口に入れても飲みこまない。
『食べ物』を認識することができないのではないだろうか?
認知症からか、脳梗塞からかはわからないが・・・」
ということだ。
なるほど・・・そんなこともあるんだ・・・
でも、母の様子を思い浮かべてみても
私には合点がいかない。
そこで、翌日私はちょっと試してみることにした。
母の大好物、ハーゲンダッツの抹茶アイスを持って。
「ハーゲンダッツの抹茶アイスよ」。
目をパチとした。
(あ、わかってる!)
まず私が一口・・・
「おいしい~!お母さんも食べてみる?」
すると、また目をパチ。
(やった!)
一口食べては、また一口。
それはそれは、時間がかかります。
でも、だんだん口も大きくあくようになってきて、
手がスプーンに!
(おー!・・・口まで運べるか・・・?・・・入った!)
さらに2.3口食べて、声を出した。
「おいしーねー」
やったー!
ちゃんと認識しているよ。
大丈夫!
「食べる」って、
生きる力・生きる源なんだとつくづく思う。
これから元気が出てきますように。