すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

「未熟」を味方にして ~うまくいきますように~

2021-05-14 | ノルウェーの生活

この私が、「一人店番」を・・・?

昨年秋から、Edelでの大きな変化。
15分、30分、1時間・・・・4時間、
今年3月には、
「え、今日は一日中?」
と徐々に「一人店番」に慣らされてきました。

ついにこの2週間、
10時から5時まで3日連続
一人勤務をすることになりました。

コロナの危機も乗りきってきたEllenが
親の介護のため、しばらくトロムソを離れ
実家で暮らす選択をしたのです。

どれほど大きな決心だったか。

私も頑張るしかありません。

5月17日ノルウェー憲法記念日を前に、ワイングラスがよく出る。

年半前には想像もしていなかった

店内の掃除、新しい商品を洗う、磨く、
アイロンをかける、展示する。
これはいつも通り。

店内の模様替えは、
Ellenような大胆さにチャレンジ⁈

値つけ。
これはEllenしかできないので、
私が写真を送りEllenが返事をくれてOK.

今回、
カード支払い機にトラブル発生!
これは真っ青!
でも、同僚がすぐ来て解決してくれました。

責任を任された彼女との連絡も
何とかできました。

こんな自分に
正直驚いています。

一年半前には、こんな日が来るなんて、
想像もできなかったのですから。
(お客さんと電話で話すのは未だ無理)

お客さんの笑顔に出逢うためには?

何が、一番の問題か。

お客さんとの会話。

Ellenは、商品の情報提供を
ツボを得てタイミングよくする。
世間話にも花が咲く。

あんなこと、
天地がひっくり返ってもできません。

Ellenがいなくても、
「EDELに来てよかった」と
喜んでいただけるよう、
ノルウェー語に未熟な私に
できることは、なんだろう?

 


「未熟」を味方にしよう。

ノルウェーでは、
ワクチンの高齢者接種が終わり、
年配のお客さんがぐっと増えました。

これは、本当に嬉しいこと。

でも、年配の方の喋るノルウェー語は、
方言はあるし発音も聞き取りにくく、
実は私は避けてきたのです。

だけど、彼らには豊かな経験がある。

そこで、私はチャンスを見て、
彼らから教えてもらえるように
話しかけることにしました。
(これが、容易くないんですが)

「私の父母の結婚記念が、
これと同じグラスだったのよ。
 1950年よ」。

「これには、ひげがあるから、タラよ」。

「これは、縫物するときに指につけるのよ。
 ほら。痛くないでしょ」。

「これは、スープ入れだけど、
 ジャガイモを入れてもいいのよ」。

「これは“Krukke(陶器のツボ)”、
 これは“Klokke(時計)”」
(RとL、UとOの発音が私には難しい!)

これが、krukke

こんな風に話した後は、彼らから笑顔で
「Ha det!(ハーデー:またね)」

と言ってくださいます。

この瞬間が、また嬉しい!!!

信頼してもらえる喜び

Ellenは、この一年半私を見捨てず、
今も私を信頼してくれる。

彼女には感謝しかありません。

どうぞ彼女の留守中、
うまくいきますように。

コロナの収束と言い、
年と共に、祈ることが
増えてくるような気がするなあ。


 ウィンドウに 祈りを込めて

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