本日の産経新聞に、“やっぱりそうか”と思わせる興味深い情報を見つけた。それは、「学術会議の民営化を」と題する桜井よしこ氏の論考に述べられている学術会議と共産党の関係である。その論考から引用する(赤字)。
・・・学術会議は設立当初から連合国軍総司令部(GHQ)および日本共産党と深い関係があった。昭和21年夏から秋にかけてGHQ科学技術部は東大の茅誠司氏らに日本のあるべき科学研究体制を作るよう指示した。・・・日本国の工業力を徹底的に破壊しようとしたのである。こうした状況下、24年1月に誕生したのが学術会議だった。
前年12月に学術会議の会員120名が選挙で選ばれたが、共産党候補者61人の内26人が当選し、40人ほどの同調者も当選した。共産党および同系統の学者たちは学術会議の3分の1に迫る66人の勢力を形成したことになる。・・・
当時20万人もの優れた日本人が追放されて生まれた空白を、共産主義者や社会主義者をはじめ、GHQの意向に従う二流三流の人材が埋めた。学術会議の学者もその状況下で選ばれた。(以下省略)
学術会議が“軍事に関する研究は行わない”と何回も宣言してきたことを知った時、爺は“これは臭いぞ。左派が動いている”と感じたが、その直感は当たっていた。これが冒頭に述べた“やっぱりそうか”の意味である。それにしても、共産党系が3分の1とは驚きである。
戦後、GHQは日本を骨抜きにする計画を実行したが、薬が効きすぎ、各分野で共産党が異常に勢力を伸ばした時期がある。そこでGHQは計画を修正して、政界ではかなり共産党の動きを封じこめることができた。しかし、学術会議ではその修正が行き届かず、左派勢力がかなり温存されたままで今日に至ったと思われる。
学術会議と左派勢力のつながりの例を挙げる(青字)。
●2011年に学術会議会長だった広渡清吾氏は、2019年の衆院大阪12区補選における共産党系候補の応援演説で、「市民連合の目的は、市民と野党の共同の旗を掲げて安倍政治を倒すことであります。その活動で、もっとも誠実に私たちと闘ってくださったのが日本共産党です」と述べた。(月刊Hanada 12月号 「学術会議の暗部」)
これでは政府は倒閣運動をしている相手を、学術会議を通じて助けたことになる。それでも学術会議に税金を投じなくてはならないのか。爺にはとんでもない理不尽なことのように思えるのだが・・・。
●慰安婦問題で、韓国側の立場で活動している吉見義明氏(中央大学)は2014年と2018年に科学研究費を獲得した(金額不明)。(月刊WILL 12月号 「任命拒否6教授の身体検査」)
吉見氏は爺でも知っている反日日本人である。こんな人物になぜ税金を投じなくてはならないのか。しかも、2018年とは日韓慰安合意が成立した後である。なぜ、研究費が必要なのか。
国会では、自民党の杉田水脈議員が科学研究費の配分は誰がどのような基準で行っているのか追求したが、なんとなく立ち消えになった(2018年)。
左派勢力とは関係ないが、次のような疑惑もある(青字)。
●2019年、京都大学霊長類研究所は動物実験施設の工事費(5億円)を予算より安く受注させ、浮いた分を別の研究費に回したと疑われたが、その決着はついていないようだ。なお、学術会議前会長の山際寿一氏は、同研究所の助手を経て京大総長の座についた人物である。(月刊 WILL 12月号 「任命拒否・・・」の記事)
学術会議は叩けば叩くほど、埃がでてくる印象がある。よくまぁこれまで、安泰でいたものだ。今回、やっと菅政権がメスを入れることになったが、徹底的に調べ上げて、しっかり学術会議の今後の方向づけをしてもらいたい。
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