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日本海呼称問題が終わらない韓国

2020-11-26 15:01:10 | メモ帳
11月16日、国際水路機関」(International Hydrographic Organization-IHO)は、日本海の呼称問題に関し、これまでと同様にJapan Seaとするが、デジタル版では世界中の海域に番号をつけると発表した。

これで、1992年以降、韓国が“Japan Seaは日本帝国主義の残滓であるから、東海(トンへ)と呼ぶべきだ”と主張してきた問題にケリがついたはずである。

ところが、11月23日付の中央日報は“Google の地図には Japan Sea の表示があるのは解せない”と報じた。(ただし、YouTubeからの情報であり、頑固爺はその記事を見ていない)


なぜこんな事態になったかというと、韓国政府が曖昧な表現でIHOの結論を発表じたためで、さらに各新聞も韓国に都合のいいように解釈した記事を流したからである。IHOの決定を伝えた中央日報の記事(11月17日)を引用する(赤字)。

「東海」「日本海」という表記を巡る韓日の外交戦で最近、意義深いニュースが伝えられた。
世界の海洋名称の国際標準を定める国際水路機関(IHO)が名称ではなく「固有番号」で海を識別するという仲裁案を提案したからだ。

日帝強占期である1929年からIHOは「日本海」という単独表記を維持しているが、91年ぶりに変更が可能となった。すぐに「東海」が使われるわけではないが、海の名称が数字に置き換えられれば、「日本海」という主張の法的根拠を崩す効果がある。11月のIHO総会で採択される可能性が高いという。

韓国政府は過去30年余りにわたり、国際舞台で「東海単独表記」ではなく、「東海/日本海の併記」を要求してきた。大韓民国で東海単独表記を望まない人はいないだろうが、韓国側が最初からそれにこだわれば、何も受け入れられなかったはずだ。

韓国政府は国際的な条件を勘案した折衷案として国際社会を説得した。同時に水面下の世論戦を展開し、全世界の地図で「東海」表記の割合を40%まで引き上げた。IHOが「併記」と事実上同様の効果を上げる数字体系で韓日間の紛争を解決しようとしたこともこうした環境変化がきっかけだった。

今後「日本海単独表記」という公式基準もなくなれば、東海表記はさらに広まるはずだ。「夢のような100を追って無駄骨を折るよりも、ひとまず現実的な50を取り、残る50のために落ち着いて後の準備を図る」という外交の定石だ。


記事前段で“韓国は日本海・東海の併記を求めてきた”と述べており、それが数字表記になったことで、“結果は100点ではないものの、将来的に「東海」単独表記になる可能性が見えてきた”と述べているように受け取れ、全体として意味が不明確である。

韓国の新聞がどう書こうが勝手だが、事態をしっかり把握していなかったために、Google にイチャモンつける結果になったのではないだろうか。

中央日報の記事はさておき、この「日本海・東海」問題に関する爺の見解を述べたい。
  • 客観的に見て(すなわち日本人としてではなく、地球人的観点で)、この海域は地形的に日本海と呼ぶのが妥当である。
  • 東海では、韓国・北朝鮮を主体とした呼称になる。ロシアから見れば、この海域は南海が適切であり、中國など他の諸国から見れば東海は無意味である。
  • 世界中で東西南北を海域の名称にした例は北海しかない。北海は英国と欧州大陸の国々(ノールウェー、ドイツ、デンマーク)に囲まれた海域であり、欧州の北側にある海域として、周辺諸国が適切と認めているから、この名称でよい。
  • 韓国・北朝鮮の東の海域を東海と呼ぶなら、西側は西海となるが、その海域は黄海という名称が定着している。
  • 韓国は「日本海」が日本の帝国主義の残滓だというが、地形は政治とは無関係である。
  • Japan Sea はロシアがつけた名称だという説がある。
韓国の主張は、1990年代からにわかに叫ばれてきたもので、なんとかして日本を貶めたいという気運が生まれたのと時期が同じであり、反日運動の一環と解すべきである。

これ以上韓国がゴリ押ししても、韓国が国際社会から顰蹙を買うだけであり、韓国にとっても得策ではない。この辺で矛を収めるべきだろう。

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