株価が異常な高騰を続けている。罫線で株価を予想している専門家たちは、この数カ月「もう下がるぞ、もう下がるぞ」と言い続けてきた。それが、11月17日に日経平均がリーマン前の水準である26,000円をマークしたあと、数日間は下落したが、また24日も上昇し 終値は26,165円。そして、今日(11月25日)も上げて26,296円。
爺が投資の参考にしている投資顧問会社“株株”の橋本徹氏は、先週末に「来週の変動レンジは上限25,880円、下限24,200円」と断言していたから、上限で500円もはずれたことになり、面目丸つぶれ。こんなに大幅にはずれては顧客の信用を失うのではないか。
爺も11月17日に26,000円台を付けた時、“株株”のご託宣もあり「もうピークだ」だと判断して、数年前に仕込んだIndex 投信(日経平均にスライドする方式)を数件売却し、大幅な利益を手中にして、“大勝利!” とバンザイした。
ところが、昨日から本日にかけてまた上がって、“しまった。早まった!”とホゾを噛んだが、最高値で売り抜けることは至難の業。この程度で満足すべきだろう。
とにかく、相場は理論的水準のはるか上に駆け上がった。企業の業績が好転したわけではなく、業績改善の期待先行の値上がりだったが、ここに来てさらにワクチン開発期待が株価を押し上げた。
この足元が緩いフワフワとした頼りない値上がりが、果たして業績改善相場につながるか、またはどこかでドカンと大幅下げになるか。投資家だけでなく、経済界全体が固唾を飲んで見守る展開である。