昨日は、夕方まで1人の店番。
どなたもみえず、しかもあまり仕事をする気が起こらなかったので、久しぶりに自分の持っている作品を広げてみました。
下村観山 壽星 です。
正々堂々という言葉が1番ぴったりきます。
しばらく1人で見ていると、佐橋が病院から帰店、一緒にお軸を巻いてくれました。
すると、いつものお客様がご来店。
「何?良いところに来た?」と観山の箱をご覧になっておっしゃったので
「今、仕舞ったところよ。見たい?」と私。
「久しぶりに見たいなぁ」とお応えくださったので、もう一度広げさせていただきました。
1人で見ている時と、3人で見ている時と何か作品の温かさが違って感じられます。
当店でも、ギャラリーの壁にしか飾れない作品、又自宅の床間にも長すぎて飾れません。
それでもエルメスのバッグが買えるお金を出してこの作品を求めた私に、何の後悔もなく、持っているだけで幸せを感じられる作品ですが、今回この作品に何度目かの再会を果たし、偶然佐橋とお客様と共に鑑賞する時間を過ごす事ができてみると
「もう一つ突き抜けたところ」を思い切って目ざしてみても良いのかもしれないと感じられました。
商人とお客様という関係を超えた、「心の友」を私達はこの20年に確かに得ています。
今回、連日ブログの記事を書かせていただく事で私自身の精神的ピンチを乗り切りたいという思いもありましたが、結局、解決には私自身の「感じかた」を変えていくしか無いという事。それには、作品という最高の友と店とこのブログを通して出会えた方々との交流が強い下支えになってくれるだろうという事をあらためて実感させていただきました。
玉ねぎの皮を剥き過ぎたら、何も無くなるのがわかっていても、何も無くなるから皮剥きが楽しいんじゃない?って言えてしまうところまで!
それが私の今の心境です。
還暦を迎えた迷いもこれで吹っ切れるかな?
書道のお稽古も再開しますので、またブログの更新が飛び飛びになるかもしれません。
誠に勝手なことで申し訳ございませんが、あらためて「やっぱりこのブログを書き続けよう」と思わせていただきましたので、皆さまこれからも、お付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。
追伸
Kさん、コメントをありがとうございました。