つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

中村正義展

2011年11月28日 | おススメの展覧会、美術館訪問

名古屋市美術館に中村正義展を見に行きました

中村正義については、いままで舞妓や自画像を数点扱わせて頂くことがありました。

普段は「日本画らしい日本画?」ばかりをみていますので、中村正義の斬新な画風をとても面白く感じていました。特に1960年代後半の冬景色には独特の美しさがあり人気があります。(写真上の段、右)

その画業のうち、日本画の領域を超えた表現は中村正義だけの世界で、だからこそ日本画壇に名を残したのだと思いますが、

今回の展覧会のように一挙に沢山の作品を見ると、何故か観ている私は辛い気持になってきてしまいました。

ひとつ一つの作品を見ている時の感覚と、“作品群”を見ている時の感覚はずいぶんと違ってくるものですね。

狂気の世界を中村正義自身が人生を通して演じていた部分もあったのではないかしら?

そんなことを感じることもありました。

みなさんはどうお感じになるのでしょうか?

美術館を出た後、なんとなくホッコリしたい気分になりたくって・・栄の雑貨屋さんに寄って、小さなサンタクロースのこけしを買いました。

20111124_1150211

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岸田劉生展

2011年11月22日 | おススメの展覧会、美術館訪問

岸田劉生展 岸田劉生展

昨日、大阪市立美術館で開催されている岸田劉生展に出かけて参りました。

劉生の作品をこんなに一度に沢山鑑賞したのは初めてでした。

いろいろな事を感じ、考えさせられた展覧会でした。

いつものように二人で出かけましたが、美術館の中では珍しく初めから最後までバラバラに歩きました。それだけ、二人が感じることの多い展覧会だったようです。

劉生は結局日本人が油絵を描く意味を探し求めた画家なのだと思います。

もしかしたら、日本画の速水御舟や村上華岳の求めた写実の世界に近いところにいたのかもしれません。

当時誰も踏み入れなかつたところ、そして今も誰も踏み入れていないところ…劉生の世界はそこにあるのでしょう。

14才で両親を失い、関東大震災で住む所を無くし、劉生の人生は波乱に満ちていました。

愛する娘を描く時、あの多くの自画像のように人間として幾つもの顔を持った劉生の本性が垣間見られる気がします。

写真は麗子さん、九つの時。 美しいお顔立ちです。

麗子像はよくよく眺めていると不思議にいとおしくなってくる絵です。

麗子像のなかに、どうしようもなく人間らしい劉生が生きているからかもしれません。

※ 生誕120周年岸田劉生展は明日23日まで。

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松岡映丘展

2011年11月20日 | おススメの展覧会、美術館訪問

東京の練馬区立美術館で、今月23日まで松岡映丘展が開かれています。もっと早くご紹介をしたいと思っていながら、展覧会の終了まで後数日になってしまいました。

松岡映丘は復古大和絵の旗手。山本丘人、杉山寧、高山辰雄などその門下生にも蒼々たるメンバーが揃います。

映丘の作品を何点か扱わせていただいているうちに、私はすっかり映丘ファンになりました。

東京の展覧会まで待ちきれず、この夏には島根県立美術館にわざわざ出かけ一足先に作品を鑑賞しました。すばらしかった・・

まず、一本一本の線に気品があります。そして、なんといっても扱う絵の具の美しさには圧倒されます。特に青と緑。

下の作品「千草の丘」は女優水谷八重子さんをモデルに描いた作品です。

この作品について20日、BSジャパン「美の巨人たち」の再放送があるそうです。

展覧会と放送の情報はこちらからご覧になれます。

↓↓

生誕130周年 松岡映丘  -日本の雅-やまと絵復興のトップランナー 

http://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/tenrankai/matsuokaeikyu2011.html

Chigusanooka

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鴨居玲

2011年11月16日 | 絵画鑑賞

展覧会とは関係がありませんが、新しく鴨居玲のデッサンが入荷致しました。鴨居の油絵も独特の詩情性があり大変魅力的ですが、この裸婦のような鉛筆デッサンにもなんとも言えないムードがあり、その美しさにドキドキします。油絵の具のシミが飛んでいたりするのも、かえって面白く感じるほどです。

※鴨居玲デッサン「裸婦」は納品の為画像を削除させていただきました。

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手ぬぐい

2011年11月15日 | 手ぬぐい

手ぬぐい

11月~12月によく使う手ぬぐいです。青い柄はクリスマスのステンドグラスのデザインです。

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