名古屋市美術館に中村正義展を見に行きました。
中村正義については、いままで舞妓や自画像を数点扱わせて頂くことがありました。
普段は「日本画らしい日本画?」ばかりをみていますので、中村正義の斬新な画風をとても面白く感じていました。特に1960年代後半の冬景色には独特の美しさがあり人気があります。(写真上の段、右)
その画業のうち、日本画の領域を超えた表現は中村正義だけの世界で、だからこそ日本画壇に名を残したのだと思いますが、
今回の展覧会のように一挙に沢山の作品を見ると、何故か観ている私は辛い気持になってきてしまいました。
ひとつ一つの作品を見ている時の感覚と、“作品群”を見ている時の感覚はずいぶんと違ってくるものですね。
狂気の世界を中村正義自身が人生を通して演じていた部分もあったのではないかしら?
そんなことを感じることもありました。
みなさんはどうお感じになるのでしょうか?
美術館を出た後、なんとなくホッコリしたい気分になりたくって・・栄の雑貨屋さんに寄って、小さなサンタクロースのこけしを買いました。