本日は店内作業日とさせていただいていました。
ちょうど今日は前をお通りになる方たちも少なく静かでしたので、久しぶりに箱カバーの作成に挑戦してみることにしました。
若い頃、私も佐橋先輩からこの箱カバーの作り方を教えて貰いましたが、独立してからは
手伝いに来てくれていた弟や、つい最近までは佐橋がこの作業をしてくれていましたので
作り方を覚えているか?少し不安でした。
箱カバー作成は、額を仕舞う箱が汚れないよう、また古い箱の痛みがそれ以上進まないよう
厚紙で箱を覆うための納品時の作業です。
このほか、簡単な作家の資料や作品の資料をお付けするのも当店流です。
私ひとりになってしまい、それも出来なくなってしまいそうで、お客様がたに相談させていただくと
「そこまでしてくれるお店は他にないのだから、奥さん一人になられたら、無理して続ける事はないですよ。箱はむき出しのままで良いと思います」とおっしゃってくださいました。
そうおっしゃっていただくと、かえって気持ちも楽になり、気になった時だけでもカバーをお付けしようと思え、今日の練習となったわけです。
佐橋に見せたら、ちょっと笑われそうですが、、見えていないと思うので、、、
「思っていたより、案外上手に出来ました!」
今まで通りにはいかないことばかりなのはよくわかっていますが、「今まで通り」を目標にして
時々疲れて臨時休業をさせて頂きながら、何とかその先に歩みを進めたいと思っています。
私の事を心配してくれる息子たちには大変申し訳ないのですが、「今まで通り」が今の私には精神的に1番痛手が少なく、逃げ道、或いは遠回りになってしまっても「安心」に思えるのです。
大暑をすぎ、お暑さを超えたお熱さも、少し和らぐのではないかという淡い期待を持って、忙しかった7月のつごもりを迎えたいと思います。
いつもご心配をおかけするばかりでございますが、皆さまもどうぞお障りなく日々をお過ごしくださいますようお祈りしております。