先日ご紹介させていただきました織田広喜のミニ作品につき、お客様より貴重な情報をご提供いただきました。
織田広喜作品を佐橋と同じように大変大切にしてくださるお客様。
「あの織田、よかったよねぇ〜」と私どもが過去に扱った作品のことを話すとき、「あぁ、あれも〜様にお納めしたのかぁ」と2人でため息をつくばかり・・
そういうお客様です😅
大変嬉しく読ませていただきましたので、いただきましたお便りを少し皆様にもご紹介させていただこうと存じます。
「ご無沙汰しております。
いつもブログつれづれを楽しく拝見しております。
4月10日掲載の織田作品(ミニ)、おそらく1970年出品のものです。
画伯56歳、11月に日本橋高島屋においてミニアチュール展(油絵)を開催しています。
68年にも日本橋高島屋で個展を開催しているようですが、
ミニアチュール展と銘打っているのは1970年のみのようです。
20点余り出品の中の一作だと思われます。
佐橋さまがお持ちの講談社刊行織田広喜画集の巻末にも記載されています。
カレンダーで確認しますと、1970年11月23日は月祝となっておりました。
コロナ等で大変ですが、またお邪魔して良い作品を拝見させていただき
お二人と楽しい会話ができることを待ち望んでおります。」
確かに当店の織田広喜画集掲載の年譜に、1970年にミニアチュール展が高島屋さんで開催されたことが記載されていました。
68年にも高島屋さんで個展を開かれているようですが、このお客様は「ミニアチュール展」と銘打っていること、またカレンダーまでお調べくださり、上の新聞記事の「23日 月 祝日 休まず営業」の文字から、1970年の11月23日は月曜日で祝日であったこともご確認くださり、この作品が1970年のミニアチュール展の出品作品に間違いないだろうとお伝えくださいました。
わたくし、このメールをいただき、拝読してこの絵の彼女のようにタレ目になって、なんだか泣けてしまいました。
それほど多くの方達にお読みいただくブログではありませんが、この「つれづれ」をお読みくださるのは皆様、ご立派な方々ばかり、そして美術品を愛してくださる方々ばかりです。
好きで記事を書かせていただいていても、そして記事の更新を皆様に楽しみにしていただくことはとても幸せなことでも、
時々とても怖くなる、孤独になってしまうことがあります。
そんなとき、皆様と同じように私は絵を見て心を癒していますが、やはり「書く」という作業はなかなか「人間的な覚悟」が要ります。
このお客様のお便りは大変さりげなく、しかしお伝えくださることに幾重にも確認作業を重ねてくださり、そんな私を応援してくださっています。
短く、優しさに溢れたお便り。
心よりありがたく拝受いたしました。
今週も元気に店を開かせていただきます。
そして、このお客様と可愛らしい奥様がお二人でゆっくりとご来店くださる日を楽しみにこれからも頑張りたいと思います。
織田広喜 ミニ 油彩・キャンバス 「早春の少女」5.5×7.0㎝ 180,000