つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

やばい!

2021年06月30日 | 日記・エッセイ・コラム
先日、「お客様」というタイトルで書かせていただいた記事にコメントをいただきました。



「ミスマッチな状況というのは、どこかユーモアを孕んでいて、それだけでクスりと笑えてしまうことがあります。
ギャル×画廊・・・。しかも現代アートとかではなく、日本有数の渋好み画廊ですよ。
この文章を読んでいたら、そのおかしな情景が目に浮かんできたうえ、「ヤバい、ヤバい」と連呼するギャルたちの声が聞こえてきて、腸捻転を起こしそうになりました。(しかし、この言葉、なかなかのパワーワードです)
私も、彼女たちを見習って「ヤバい、ヤバい。えっ、トリ?トリ?」と連呼したいものです。」


ユーモア溢れるコメント、大変嬉しく読ませていただきました。
そして、私はこんなコメントを残させていただきました。

コメントをありがとうございます。
日本有数の渋好み画廊!!なんて素敵なお褒めの言葉でしょうか😁チョーやばい!嬉しい!

彼女達が発するとても単純な言葉の中にも、若者らしい素直な感動が伝わってきた気がいたしました。
いただいたコメントを後日ご紹介させていただいて、また少し書かせていただこうと思います。」


というわけで、少し書かせていただこうと思います。

画廊を開かせていただいている私たちから致しますと、このお嬢さん達の「やばい!やばい!」のお心は、発せられるお言葉や行動に違いはあれ、当店にお通いくださいます各お客様のお心持ちと近い?或いは同じものではないか?と思っています。

このお嬢さん達に「この絵をご覧になって何がやばいの?」とお聞きしても、きっと「??」というお返事しか返ってこないと思うのですが、

例えば、各お客様が何かとてもお気に召す作品に当店で出逢われた時、その感動から、まず何もお声を出されず、作品に近づいたり、離れたり、怪しい行動??を始められるのはよくあることです。

その後に、「いいねぇ」「佐橋さん、これいいです!」などのお言葉が発せられ、その後更に作品をじっくりご覧になり、俄かにそわそわしはじめられるのが、常道=感動→作品ご購入の正しいコースどりだというわけです。

この「ソワソワ」こそ「やばい、やばい」のお心の表現。

そして、ご予算と作品価格の現実的問題が頭の中をグルグル🌀まわり始め😁
「欲しい!」「でも予算が。。」の葛藤の中で、不意に「よし!これください」というご決断のお言葉が発せられるのです。


私たちには、各お客様の「やばい、やばい」の状況まではよく感じることができるのですが、突然こぼれる「これ欲しいです」の
お言葉には不用意で隙をつかれ。。「えっ??よろしいですか? は、はい、お納めいたします。ありがとうございます。」と驚きながらお応えすることになってしまいます。




まさにご予算の現実的問題を「この作品を側におきたい!」という欲求が超える瞬間。
コップの水が溢れるように、「これください」というお言葉があふれ出るのですね。その瞬間は予測不可能です。

渋好みの画商にも、それなりに苦労がありますが、やはりこの仕事の最大の喜びは各お客様の「佐橋さんの所の作品、やばい」と思って頂ける事だと思います。コロナ問題で停滞が生まれ、当店の数々の作品達の「渋み」に更なる磨きがかかっておりますが、どうぞ、もうしばらく、「見飽きた」などとおっしゃらず、当店の作品達をお見守りくださいませ。

見れば見るほど、渋柿がふくよかな甘みを孕んで参ります❣️

※入江波光  軸  かにときす  共箱



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え?

2021年06月28日 | 日記・エッセイ・コラム
この春、裏のお庭に突如現れた若木にピンクのお花が咲き、桜か?と喜んでいました。

お花が散ると、葉が鬱蒼と生い茂り、あれ?桜じゃなかったのか。。と思っていましたが、






なんと、先週になってこの木に実がなっていることに気づきました!





「桃🍑です」





ビックリ‼️


毎日見ているようで、全く見ていない💦
というか気づいていない。そんなことが沢山あるのだなと改めて思いました。

すももほどの大きさですが、不思議に思うのが、鳥がこれを食べていかないということです。
もしや酸っぱいのでしょうか?

私自身も、味見してみたいようなしたくないような。。
色々ある果物の中でも、「桃」は何か不思議な魅力、特別感のある存在だと思います。
我が裏庭に現れてくれたこの実をこれからはよーく観察したいと思っています。




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いかがでしたでしょうか?

2021年06月23日 | 佐橋美術店よりのお知らせ
番組、ご覧いただけましたでしょうか?

といっても、私達が見逃すという情けなさ💦お恥ずかしさ💦

以前録画した分を後日また拝見します。

よろしければ、皆さまのご感想をお寄せください。

この記事をここに残しておきますので、ご都合の良いお時間にコメント欄かメールにてお願い致します。

sahasi2009@castle.ocn.ne.jp


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テレビ番組のお知らせ

2021年06月20日 | 佐橋美術店よりのお知らせ
今日の名古屋は、強い陽が射しながらも、時折穏やかな風が吹く、初夏のような爽やかなお天気になっています。

日曜日、皆さまはいかがお過ごしでいらっしゃいましょうか?

お客様からいただきました情報をお知らせいたします。

以前このブログでも取り上げさせて頂きましたNHK特集の番組が今週22日火曜日にNHKBSプレミアムで再放送されます。





「百歳の富士 奥村土牛」

奥村土牛という画家の本質を感じることのできる番組だと思います。よろしければ、ご覧くださり、このブログのコメント欄にご感想などお寄せください。

画商も、長年美術品をお集めになられていらしたコレクター様もただ「自分は絵がわかっている!とそう思い込んでいるだけ」かもしれません。実は本当のことは、何もわかっていない!?

ですから、このブログをご覧くださる皆さま、美術品にご興味をお持ちでいらっしゃらなくても、もし番組にお心を動かされることがございましたら、ぜひご感想をお寄せください。

それにしても、私はこの筆を持つ百歳の土牛の手の美しさにうっとりしてしまいます。



この右手の手首の角度に、全ての物に対する敬意を感じ、筆をコントロールする親指に生命というものの真実を感じます。

生きることに何が必要かと言えば、ただこの敬意と己の生命力を何に費やすか?という決意だけだろうと思えます。

今日も、多くこのブログにお立ち寄りくださる皆様に感謝申し上げます。ありがとうございます。









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小杉放庵 軸 天狗 

2021年06月18日 | 小杉放菴
お花屋さんがひまわりを届けてくださいました。


夏のお花。やはり元気を貰えます。






応接室に小杉放庵の「天狗」を飾りました。

こちらもまたいかにも自由で、元気をもらえる作品です。

心を自由にすることは、不自由な環境の中にあっても可能なことなのだろうと教えてくれているようです。

巻いたお軸の中に居て、四角い紙の中にいて、3人の天狗さんはいつも大変ひょうきんで自由です。

小杉放庵の魅力は、こうしたところにあるのではないでしょうか?

今日もスルスルとお軸を解き放つと、天狗さんたちが溢れて落ちてきそうな気が致しました。








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