つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

茶の湯  東京国立博物館

2017年04月30日 | おススメの展覧会、美術館訪問

昨日は一人、上野の東京国立博物館へ伺いました。

楽しみにしていた平成館の特別展「茶の湯」、そして常設展示を鑑賞するためです。

 

まず、博物館の平成館に向かう途中、空から私の頭に何か降ってきました。

 頭の上に広がるのは<ケヤキ>と書かれたプレートのついた大きな木。

ケヤキってこんな葉か?と思いながら

大事に拾ってリュックのなかに。何だかお出迎え頂いたようで嬉しかったのです。

 

GW初日の博物館は凄い混雑で、入り口に入ってすぐに「あとで来ます!と言って

先に本館や、東京芸大の美術館に行ってから夕方こちらを見ようかな?」と

真剣に考えましたが、また係員さんに怒られそうなので。。あきらめて

得意の飛ばし見を敢行いたしました。

 

それでも入り口ほどの混雑はそれほどなく、牧谿の観音猿鶴図など

これ!と狙った作品はゆっくり見ることが出来ました。

曜変天目は5月7日までの展示なので、人でいっぱいでしたが、何とか覗き見・・

やっぱり綺麗でした。

 

またなんといっても今回の私の収穫は、茶入れの最高峰を幾つも見ることが出来たこと、

そして今まであまり良いと思えなかった井戸茶碗に大変魅力を感じることが出来たことです。

 

先日の京都、一昨日の名古屋のお道具の市の下見をさせてもらったことが

よかったのかもしれません。何百という器をみているうちに少しづつ感じる力が

つくように思えました。

国宝 大井戸茶碗は ゆったりと大きなものに抱きかかえてもらっているような

心地よさ。

 

 そのあとは本館の常設展示へ。さすが国立博物館、古染め付けも仏像も、絵画も

色々楽しみました。

 

3~4時間、ゆっくり鑑賞して

上野の山から、鴬谷に抜けて・・ここは父とよく歩いた道です・・

よい一日を過ごしました。

皆様はもうすでにお出掛けの方も多くいらっしゃいますね。

博物館は春はお庭も散策できます。

 

茶の湯 展  6月4日まで  東京国立博物館 平成館

 

 

追記

空から降ってきてくれたのは、ユリノキの花の一部でした。

よく蜜をすうため鳥が花を下に落とすそうです。

「あっ、空から花が落ちてきた~とみなさんが喜ぶ」

と調べたサイトにも書いてありました

 

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ゴールデンウィークの営業について

2017年04月25日 | 旅行記

今日は朝から佐橋と京都に向かいました。

お道具の交換会の作品下見と知恩院界隈の器のお店に伺うためです。


美術品の市である交換会は、春は大会として主に東京、京都、大阪で数多く開かれます。



下見では魯山人や憲吉など、立派な作品が多すぎて日常に使えそうな雑器が少なく残念でしたが、京都の美術倶楽部の近くには美術商さんや骨董のお店が沢山並んでいて、少しの間ですが二人で散歩が出来ました。




勿論、京都には私達も敷居が高くてなかなか入れないお店もありますが、日常の器を探すのに面白いお店も幾つかあります。



(本日伺った新門前梅本町 ギャラリー四君子さん  染め付けの器が多くありました)


時代がついてしまうと器の価格もぐんと高くなってしまいますが、明治、大正期の器になると、[少しだけ贅沢なお値段]で器を求めることも出来ます。


私はよく器を壊したり、傷つけたりしてしまいます。

このところ、また特にお気に入りの器を失っってしまったので幾つか買い揃えることにしました。

 

壊れてしまうものにこそ美があり、愛着が湧くという意味も少しずつわかって参りましたので、

お値段に関わらずこれからは大切に器を扱えるような暮らしをしたいと思います。

佐橋はお仲間と一泊して明日の絵画の市に。私は昼には京都を離れて自分の店に戻りました。


4月は29、30日、

5月は3〜7日まで連休をいただきます。

よろしくお願い申し上げます。

 

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わかゴボウ

2017年04月19日 | 日記・エッセイ・コラム

展覧会のお知らせでないのですが、ちょっと面白いと思いましたので・・

名古屋に嫁いでから、初めて食べるというか?経験することが多くありました。

特に自然のお味。

つくしや竹の子の取りたてをご近所に頂いたりすることも私には珍しいことでした。

今回

いつも寄らせて頂く自然食品のお店でみつけたのは、この若ゴボウです。

一見蕗かな?

と思いましたが、根っこがどう見てもゴボウです。

どのようにして食べても良いと聞きましたので

思い切って買ってみました。

生で食べてみるとちょっと灰汁があるので、下茹でしたほうがいいかな?と思いながら・・

面倒だったので、よくお鍋で炒めて金平風に仕上げました。

まぁ、食べられます。

独特の香りもあります。

が、やはり灰汁が強いのと、口に繊維が残ります。

せめて水によく晒すか、塩か砂糖で下茹でをすればよかったか。。

蕗と同じように葉に灰汁が強いので、つくだ煮にした方が良いかもしれません。

鉄分、カルシウム、ルチン、調べてみるとなかなかの栄養価。

大阪や関西で春のお味としてよく食べられるそうです。

 

 

この苦さを我慢して全部食べられたら、また買ってみようと思います。

 

 

 

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茶碗の中の宇宙 東京国立近代美術館さんへ

2017年04月12日 | おススメの展覧会、美術館訪問

先週末に父の法要がありましたので、上京するついでに竹橋から国立近代美術館さんに伺がい

茶碗の中の宇宙 -楽家一子相伝の芸術ー  を拝見しました。

今までに見たことのある作品も多くありましたが、やはり楽家の作品が代々ずらっと並ぶと

それぞれの違いがよくわかります。今回は5代と当代15代の作品の個性を再発見!

また初代の重みをしっかりと感じ、長次郎の作品の美しさを堪能できました。

 

近代美術館といえば、楽しみなのは常設展です。

 

今回は長谷川利行のコーナーがありました。

また川崎小虎の屏風や須田国太郎の作品に感動いたしました。

 

 

折角ここまで来たのだから九段の器やさんまで~と足を延ばしたのはよかったのですが

千鳥ヶ淵の桜見物、武道館での大学の入学式に見事にぶつかり、すごい人混み。

桜の写真もあまり撮れませんでした。

 

やっとたどり着いた、くらしのうつわ花田さんでは、珍しく汗びっしょりになっていました。

それでも、買うものは買うのだと決め、いくつか普段使いのお茶碗を求め、名古屋に送っていただきました。

春らしく華やかな器を買おうと思いましたが、やはり染付が好きな私です。

シンプルなものになりました。

次回、また旅先でお茶碗を探してみようと思います。

 

今、上野の博物館 平成館さんでは 「茶の湯」展が開かれています。

こちらはまたまた名器がそろっています。私もまた伺おうと思っていますが

お近くにいらっしゃる機会があればぜひご覧になってください。

 

 

 

 

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