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梅若玄祥さんの舞台を観たいと以前京都に出かけましたが、ご本人が体調を崩され休演。
ふとしたきっかけで今月5日に名古屋でまた梅若さんの舞台があることを知り、慌ててチケットを求めました。
当日は佐橋は京都に仕事で出かけましたので、私一人で名古屋能楽堂に出かけました。
演目は 「巻絹」
偶然にもチケットを求めたのは実父の亡くなる前日。今の私にはとてもぴったりの作品だと思い期待していましたが、やはりあまりに直前だったためか良いお席が残っておらず、なかなか鑑賞に集中することができませんでした。
ただこの演目の中心になる歌に
「音無にかつ咲きそむる梅の花 匂わざりせば誰か知るべき」があり
また「神は人の敬いによって威を増し。人は神の加護に依れり。」という地謡があり・・
私にはこの歌や言葉が人生の様々なことに通じるように思え、心に響きました。
自ら音を発したり、光を発することなく何時も静かにそこにある絵画。
そこに香しい気品、深い芸術性がなければ誰にも気づかれることはありません。
見る人の作品や画家に対する敬いの気持ちが、作品に美しさを増させ、
その美しい作品を人は心の拠り所とする。
お能はいつも丁寧に丁寧に私の心を鎮めてくれ、本当に美しいものに
出会う力を授けてくれます。
冷たい風に雪の舞う、今日の名古屋になりました。
昨日はお休みを頂いて久しぶりに佐橋とお能を見て参りました。
名古屋観世会定例公演能。
この数年、色々あって中々歌舞伎やお能の観劇に出かけられませんでしたし、
昨日の「景清」は父と娘のお話ということもあり、東京で一人暮らしの父を思ってか。。
感動して何だかとっても泣けました。
観世清河寿さんの纏う空気、エネルギーもすばらしかった。
「羽衣」の山階弥右衛さんのお姿も美しかった。
長丁場の観劇で足が冷えてしまい疲れましたが、よいお休みとなりました。
観劇のときは義妹の作ってくれた巾着やバッグを持って出かけることにしています。
私の選んだ布、デザインに沿って、どんなに縫いにくい生地もきちんと作ってくれます。
この紫は少し地味すぎた気もしますが・・
私の周りにはアーティストがいっぱいです。