昨年もご紹介させて頂きましたチェンバロの演奏会が今年も開かれます。
秋らしく、古楽演奏をお楽しみいただけるのではないかと思い、ご紹介いたします。
10月20日 土曜日 午後 1時半 開演 名古屋市東区 文化の道 百花百草 前売券 3000円
9月21日 金曜日 午前11時半 開演 名古屋市中区 宗次ホール 全席自由 1000円(演奏約1時間)
お問い合わせ 上羽さん 0529517875 agehatch@gmail.com
佐橋美術店 0529384567
新しい緞帳にも興味津々。
絹谷幸二さんの「黄金旭日名古屋城」積水ハウスさん寄贈
杉本健吉 「天人奉楽」 名古屋鉄道、三菱電機さん寄贈
松村公嗣 「野分」 大丸松坂屋百貨店、トヨタ自動車さん寄贈
2、3階の食堂がなくなってしまったり(一階にイートインコーナー、豊富なお弁当、飲み物など販売されています。持ち込みは禁止されていますが、劇場内でお食事ができるようになりました)、寂しくなったところもありますが、赤を基調に綺麗で、椅子まわりも以前に比べてゆったりと座り心地がよく、なんといっても花道横のお席での観劇は格別でした。
大好きな中村吉右衛門さんのお馴染み「梶原平三誉石切」は、役柄通りの男気に溢れ、歌舞伎の形と台詞回しの美しさが相まって気持ちよく別世界に誘われました。名刀と出会えた主人公のあの眼!あの笑顔!当店にご来店のお客様が、良い作品に出会われたときのお顔にそっくりで、一人で笑えてしまいました。
新幸四郎さんは、しばらくお芝居を拝見できなかった間に、もともとの姿の美しさに幅と深みが増していらっしゃってとても驚きました。まさに、新しい幸四郎の誕生です。
一度拝見したかった新白鴎さんの弁慶には泣けました。
「同年輩の富樫では、義経公を守る信念に富樫が感銘し、関を通してやる気になるんだという解釈で弁慶を勤めております。今度は、若い幸四郎を相手にするわけですから、それとは違った弁慶でないといけないと思います。熱意だけではない。人間としての懐の大きさに富樫が打たれる。そんな弁慶を演じたいと思います。」というお言葉通り、新しい白鴎さんの演じる弁慶には、その生き甲斐も哀しみも全部が現れ、「人間」を見せていただいた思いがしました。
お能に比べ、歌舞伎は観劇料もお高くなりますが、久し振りに「お江戸の春の香り」に触れられた思いが致します。
歌舞伎の美しさ、華やかさは気持ちを明るくしてくれ、明日への勇気を与えてくれます。
梅若玄祥さんの舞台を観たいと以前京都に出かけましたが、ご本人が体調を崩され休演。
ふとしたきっかけで今月5日に名古屋でまた梅若さんの舞台があることを知り、慌ててチケットを求めました。
当日は佐橋は京都に仕事で出かけましたので、私一人で名古屋能楽堂に出かけました。
演目は 「巻絹」
偶然にもチケットを求めたのは実父の亡くなる前日。今の私にはとてもぴったりの作品だと思い期待していましたが、やはりあまりに直前だったためか良いお席が残っておらず、なかなか鑑賞に集中することができませんでした。
ただこの演目の中心になる歌に
「音無にかつ咲きそむる梅の花 匂わざりせば誰か知るべき」があり
また「神は人の敬いによって威を増し。人は神の加護に依れり。」という地謡があり・・
私にはこの歌や言葉が人生の様々なことに通じるように思え、心に響きました。
自ら音を発したり、光を発することなく何時も静かにそこにある絵画。
そこに香しい気品、深い芸術性がなければ誰にも気づかれることはありません。
見る人の作品や画家に対する敬いの気持ちが、作品に美しさを増させ、
その美しい作品を人は心の拠り所とする。
お能はいつも丁寧に丁寧に私の心を鎮めてくれ、本当に美しいものに
出会う力を授けてくれます。
冷たい風に雪の舞う、今日の名古屋になりました。
昨日はお休みを頂いて久しぶりに佐橋とお能を見て参りました。
名古屋観世会定例公演能。
この数年、色々あって中々歌舞伎やお能の観劇に出かけられませんでしたし、
昨日の「景清」は父と娘のお話ということもあり、東京で一人暮らしの父を思ってか。。
感動して何だかとっても泣けました。
観世清河寿さんの纏う空気、エネルギーもすばらしかった。
「羽衣」の山階弥右衛さんのお姿も美しかった。
長丁場の観劇で足が冷えてしまい疲れましたが、よいお休みとなりました。
観劇のときは義妹の作ってくれた巾着やバッグを持って出かけることにしています。
私の選んだ布、デザインに沿って、どんなに縫いにくい生地もきちんと作ってくれます。
この紫は少し地味すぎた気もしますが・・
私の周りにはアーティストがいっぱいです。