つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

リヒテンシュタイン-華麗なる侯爵家の秘宝-展 京都市美術館

2013年04月30日 | おススメの展覧会、美術館訪問

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京都市美術館の

 

リヒテンシュタイン-華麗なる侯爵家の秘宝-展に行ってまいりました。

 

 

同時開催のゴッホ展の鑑賞は、入場券を購入する人の列を見るだけで諦めてしまいましたが、

 

こちらは何とか作品を鑑賞できるほどの混雑程度です。

 

 

お目当てのルーベンスの作品はもちろん

 

ラファエッロ、レンブラント、ヴァン・ダイクなどの巨匠の名画をゆっくり鑑賞することができました。

 

 

この一枚!といえば 佐橋はルーベンス「キリスト追悼」の母マリアの表情の描写に

 

私はやはりアッローリ「ホロへルネスの首を持つユディト」に感動をいたしました。

 

 

 

 

 

この頃は、外国の美術館の所蔵品をこうして手軽に鑑賞できる企画が続き

 

外国に行かない私には大変助かります。

 

 

 

ただ、ふと気がつくと、こうした外国作品の展覧会では

 

どうも絵画そのものよりも 「知識」を追い掛けてしまう傾向があるようで

 

「なんだか文字ばかりを読んでいたなぁ~」と展覧会を終えた後感じることが多くあります。

 

 

「知らないことへの不安」をグッと抑えて・・

 

 

まず見るままに感じる。 


展覧会の多いこの季節にはこれを心がけようと思います。

リヒテンシュタイン展は6月9日まで。

 

東京、高知と巡回し、京都市美術館がこの催しの最後の展覧会となります。

 

 

http://www.asahi.com/event/liechtenstein2012-13/

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手ぬぐい

2013年04月28日 | 手ぬぐい

 

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ゴールデンウィーク明けからの初夏に出番の多い手ぬぐいを2本ご紹介します。

 

柳に燕と大好きな睡蓮の柄です。

 

 

 

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徳川美術館 漆の美

2013年04月25日 | おススメの展覧会、美術館訪問

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名古屋徳川美術館では、現在尾張徳川家伝来の漆工芸品の展覧会

「漆の美」が開かれています。 

 

漆を厚く塗り重ねて文様を彫り込む彫漆、

 

唐時代以降諸国に発達した虹色に輝く貝を装飾に用いる螺鈿、

 

奈良時代以降わが国独自に発達した蒔絵など

 

工芸品の多くの技法を学ぶよい機会となりましたが、

 

とにかく質の良い工芸品が多数展示され

 

すべて見終えるのに2時間近くかかってしまいました。

一生懸命屈み込んで鑑賞していたものですから

会場を後にするときにはちょっと腰が痛みました

これらの工芸品はきっと制作された当時はキラキラと眩しいばかりで、

現在のような趣は感じられなかったのではないかと思います。

キラキラと輝く美しい「今」を楽しむ。

時の流れの生み出す変化を楽しむ。

日常の道具として使いながら、 

常に新しい価値観を見出していくことができるのが工芸品の魅力です。

 

「漆の美」は5月26日(日)まで 徳川美術館にて。

http://www.tokugawa-art-museum.jp/

徳川園のお庭では5月6日まで牡丹祭りも開かれています。

 

美しい花々を鑑賞しながらの散策とともに徳川家伝来の名宝をお楽しみください。

http://www.tokugawaen.city.nagoya.jp/03_season/2013/04/

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宮崎智晴展

2013年04月23日 | 佐橋美術店よりのお知らせ

昨年末、当店で個展を開いてくださった宮崎智晴さんが

現在京都のカホ・ギャラリーさんで個展「白昼夢」を催されています。


私達も一昨日お邪魔してきましたが、

新たな作品の展開を見ることもでき、楽しめました。




東福寺の青もみじも青々ととても美しく、

また数寄屋造りのカホ・ギャラリーさんの佇まいは詩情にあふれています。

人混みを逃れ、美しい京都へ

美しい建物と美しい絵画をご鑑賞に是非お出かけください。

宮崎智晴展 「白昼夢」 29日(月)まで

http://homepage3.nifty.com/kaho-art-products/kg/news/20130316.html



Efa2e601「盲目の春」

 

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速水御舟 素描 向日葵

2013年04月18日 | 絵画鑑賞


美とはなんだろう?・・と 考えます。

 

美は狂気。

美術品に魅せられるコレクターの皆さまは、きっと

この狂気をも包み込んでしまう感性と知恵、

そして何より強い生命力に満ちていらっしゃる方達なのだろうと思います。




狂気の世界を覗いてみたいと思う心、尻込みをしてしまう心。




速水御舟の素描「向日葵」が、いま目前にあります。




御舟の作品に対峙するときに必ず起きるこの震えるような、泣きたくなるような心持ちとどのように向き合えばよいのか?





どなたかに教えて頂きたいような…そんな心細さでいっぱいになってしまいます。

感動とはこういうものなのでしょう。




青木繁の描くあの瞳からは何とか逃げられそうなのに‥


わずかな逃げ道も残してくれず、御舟は堂々と私の真っ正面に立ちはだかります。





鉛筆の一つひとつの線が妖しく、現実と狂気のギリギリの境界線の上で揺れ続けているのです。



「孤独に負けて谷底に落ちないように、一本の縄の上を揺れながら歩くのですよ」



後ろからそう囁かれているようです。




この御舟を心から受け止め、愛してくださるお客様に出会うことが出来れば、

私達もまた本物に近づくことができるのでしょう。


※速水御舟「向日葵」は納品のため画像を削除させていただきあした。

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