新幹線の中からblogの更新を!というのに憧れて試してみていますが、
揺れてキーボードは叩けないし、美術館でいただいたチラシは落ちて曲がるし・・やはり私には無理です。
グリーン車で試してもそう変わらないと思います。
山種美術館、
速水御舟の全貌 ー日本画の破壊と創造ー に伺ってきました。
同じ都内でも実家から1時間以上かかるのでこちらも格好よく (実家からの寄り道) とは
言えませんが、今日は珍しく一人での鑑賞になりました。
御舟展は何度か見ています。ですから今日は「御舟は決して絵が上手くない」「今日は泣かない」というイメージをもって作品を鑑賞してみました。
そうしてみると、確かに あら? と思うような作品もあり
この あら? はあくまでも御舟の作品に込める狙いとは違っているところを見ているということになりますが、
なかなか楽しい発見もありました。
いつもなら 山種さんのあの別室の小部屋で「黒牡丹」を見て号泣するのです。
けれど今日は黒牡丹にはあまり感極まらず、大正10年前後の写実の作品に
ビリビリとしびれ、涙が滲み出てきました。特に桃の花、桜の花、梅の花の花びらがよかった。。
そして やはり 「炎舞」には鳥肌がたちました。
御舟を見るとき「美は振動である」と私は考えます。
鉛筆の線、色使い、作品に込められた画家自身の微かな心の振動が見るものの心を揺らす。
揺さぶれたらしばらく止められない心。
その振動を共有できた者たちだけの喜びの世界。
そしてこの振動を筆にのせられる画家はきっと世界中にもそう沢山はいないと思えます。
いよいよ明日から当店の展覧会のご案内をさせていただきます。
皆様のお心を少しでも揺さぶることのできる作品をご覧いただけることを祈り、
名古屋に戻ったら佐橋とともに一生懸命準備させていただきます。