つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

小茂田青樹

2025年01月10日 | 小茂田青樹



ショーウィンドウの松飾りを仕舞いましたので、それにあわせて、作品を冨田渓仙から小茂田青樹に変えました。

松飾りは関東では7日に、関西では15日に仕舞うことが多いように記憶していますが、名古屋はその間をとって??

土曜日ということもあり、私は今朝外させていただきました。

小茂田のこの「梅花小禽図」は毎年この時期に飾らせていただくのが、楽しみな作品です。

小茂田の残された作品は題材的に色々あると思うのですが、おそらくそう数があるわけではないと感じていますし、その中でもこの作品は小品ながら大変整っていて上品だと評価しています。

よく御舟と比べらることの多い青樹ですが、なんとなく御舟より青樹のほうが優しい人であったような印象を私は以前から持っているので、少し贔屓目に作品を見ているのかもしれません。







福井良之助作品を迎えさせていただく前に、織田廣喜作品も少し飾らせていただきました。





本日もお仕事のお忙しい合間を縫ってお客様がお立ち寄りくださいました。

「薫作品たちにお別れを伝えにきてくださる」

「車を走らせて当店に、わたくしに、会いにきてくださる。」

そんな皆さまの温かいお心に支えられ、今週も私は明るい気持ちで店を閉め、家路につくことが出来ます。



今日地下鉄でお振袖を着ていらっしゃるお嬢さんを何人かお見掛けしました。
とても可愛らしく、御着物が本当に華やかで綺麗でした。

私は、危ないおじさんのように(;'∀') 何度も振り返って見とれてしまいました。

この寒く暗い空気に、お若いお嬢さんたちの華やかさ、美しさは格別に映えますね。

成人式をこの時期に行うというのは、勿論、ご本人たちはお寒くて大変でしょうけれど、、もしかしたら日本人の美意識がその日を選ばせたのかもしれないなぁと感じました。


来週は、どんな一週間になるでしょうか?それを楽しみに、こつこつと展覧会の準備をさせていただきながら、休日を過ごさせていただこうと思います。




小茂田青樹 「梅花小禽」 絹本彩色 古径箱 東美鑑
20.1×27.5㎝  ☆彡






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小茂田青樹 

2022年06月30日 | 小茂田青樹
今回の展覧会を開かせて頂こうと思った最初のきっかけは、この小茂田青樹の作品との出会いにありました。

夏の展覧会に出品するのでは、季節外れになってしまうなぁ〜11月の無眼界展まで待とうか?と考えていたところに、上村松篁の金魚が入って参りましたので、「この機会に一緒に」と思い切る事が出来ました。

今まで出会った小茂田作品の中で、1番小さなサイズ、しかもとても可愛らしく感じられる作品で、早く皆さまにご覧にいれたいとも思いました。






勿論、可愛らしさだけでなく、小茂田らしいセンス、又描かれた梅の花などには写実的な筆の冴えも感じることができます。






箱書きが古径というのもまた良いですね。


季節外れをカバーできるほど清々しく、関東画壇の「粋」を感じていただける空間にになったと思っています。

どうぞ、ごゆっくりご鑑賞ください。


小茂田青樹 絹本 「梅花小禽」 20.1×27.5㎝ 古径箱 東京美術倶楽部鑑定書
110万円


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