つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

平櫛田中展   鏑木清方と美人画名作選

2012年11月21日 | おススメの展覧会、美術館訪問

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休日を利用して三重県を訪れ三重県立美術館の 「平櫛田中展」 と パラミタミュージアムの「鏑木清方と美人画名作選」鑑賞しました。


どちらも大変内容の充実した展覧会で、紅葉狩りの車の渋滞につかまりながらも
出かけてよかったと感じています。

 

彫刻家平櫛田中の木彫には、作家の魂が乗り移った迫力ある作品が並び、360度ぐるりとながめてもまだ眺め足りない・・そう感じることがしばしばありました。

鏡獅子の本作品は東京の国立劇場で以前見ることができましたが、その美しさに圧倒され、その日の演目の感動がどこかへ飛んでしまったことを覚えています。

今回はその試作の段階のスケッチ、石膏などが展示され、平櫛田中の技術力の裏付けと作品に対する熱意の、気持を少しづつ盛り上げていき本作にあたるという段階がよく理解できる構成になっていました。

画像にもありますが、子供の表現にも作家の気力が満ち溢れ、鑑賞しながら感動で涙が出てしまう作品が幾つかありました。

平櫛田中展は12月9日まで開催されています。

数名分ですが、招待券もございますのでよろしければ当店にお問い合わせください。

 

今回は二つの展覧会を会場で購入した絵葉書の画像でご紹介してみています。

美人画の画像は 島成園 「爪びき」 上村松園 「よそほひ」 鏑木清方「妖魚」 です。

今回のパラミタミュージアムの美人画展は、キャバレー太郎といわれた福富太郎氏が生前蒐集された作品による展覧会で、主に近代日本の美人画の名作が一堂に集められた大変意義のある展覧会です。

 特に鏑木清方の作品をこれほどのレベルで、多数鑑賞できる機会は少ないと思います。

この季節は紅葉も美しく、交通の渋滞も予想されますが、お勧めの展覧会ですのでお近くの皆さま、是非おでかけください。

 「平櫛田中展」 三重県立美術館 12月9日まで

 「鏑木清方と美人画名作選 描かれた日本女性の美 」パラミタミュージアム 12月2日まで

 

 

 

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ボストン美術館 日本美術の至宝 後期展

2012年11月14日 | おススメの展覧会、美術館訪問

名古屋ボストン美術館の「ボストン美術館 日本美術の至宝 後期展」に出かけて参りました。

後期の作品の目玉は幾つかありますが、

私は若冲のこの「鸚鵡図」の羽の描写と

ユーモラスな「吉備大臣入唐絵巻第3、4巻」が大変印象に残りました。

前期では混雑で絵巻1、2巻をあまりよく鑑賞できませんでしたが、

今回は閉館間際だったからでしょうか?

日曜日でもゆっくりと漫画のように繰り広げられる絵巻物を堪能することができました。

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前期展では作品のレベルの高さに驚き、日本の美術品がアメリカにこれほど多く流れてしまったことを悔しく思ったりも致しましたが、

作品の状態も大変よく、ボストン美術館の美術館としての質の高さに感心し、是非現地に伺い、アメリカの空気の中で日本美術に触れてみたいと感じました。

一足早く上野で全展を観てきた店主も、混雑はあるとはいえ、作品を近くで鑑賞できる名古屋展はとてもよかったと言っていました。

この特別展は12月9日まで開催されています。皆さま是非お出かけください。

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