休日を利用して三重県を訪れ三重県立美術館の 「平櫛田中展」 と パラミタミュージアムの「鏑木清方と美人画名作選」を鑑賞しました。
どちらも大変内容の充実した展覧会で、紅葉狩りの車の渋滞につかまりながらも
出かけてよかったと感じています。
彫刻家平櫛田中の木彫には、作家の魂が乗り移った迫力ある作品が並び、360度ぐるりとながめてもまだ眺め足りない・・そう感じることがしばしばありました。
鏡獅子の本作品は東京の国立劇場で以前見ることができましたが、その美しさに圧倒され、その日の演目の感動がどこかへ飛んでしまったことを覚えています。
今回はその試作の段階のスケッチ、石膏などが展示され、平櫛田中の技術力の裏付けと作品に対する熱意の、気持を少しづつ盛り上げていき本作にあたるという段階がよく理解できる構成になっていました。
画像にもありますが、子供の表現にも作家の気力が満ち溢れ、鑑賞しながら感動で涙が出てしまう作品が幾つかありました。
平櫛田中展は12月9日まで開催されています。
数名分ですが、招待券もございますのでよろしければ当店にお問い合わせください。
今回は二つの展覧会を会場で購入した絵葉書の画像でご紹介してみています。
美人画の画像は 島成園 「爪びき」 上村松園 「よそほひ」 鏑木清方「妖魚」 です。
今回のパラミタミュージアムの美人画展は、キャバレー太郎といわれた福富太郎氏が生前蒐集された作品による展覧会で、主に近代日本の美人画の名作が一堂に集められた大変意義のある展覧会です。
特に鏑木清方の作品をこれほどのレベルで、多数鑑賞できる機会は少ないと思います。
この季節は紅葉も美しく、交通の渋滞も予想されますが、お勧めの展覧会ですのでお近くの皆さま、是非おでかけください。
「平櫛田中展」 三重県立美術館 12月9日まで
「鏑木清方と美人画名作選 描かれた日本女性の美 」パラミタミュージアム 12月2日まで