本日遠方のお客様より、牛島作品についてお問い合わせを頂きました。
牛島の作品にご興味をお持ちいただき、大変嬉しくお話をさせていただきました。
誠にありがとうございます。
今年の新春展でこの二つの牛島作品を並べ、ご来店の皆さまにお楽しみ頂きましたが
ブログでのご紹介をしておりませんでした。
今日、せっかく機会をいただきましたのでこのページで皆さまにご覧頂こうと思います。
牛島憲之(1900~1997年)は「静謐の画家」と呼ばれる日本を代表する洋画家の一人です。
都会的センスと知的な気品にみちる画面の奥には、
画家の深い精神性と気の遠くなるような描き込みの作業が隠されています。
油絵具を使い、ここまで日本の風景を「静かに」描ける画家に他にいたでしょうか。
独自に構築された画面のなかに、
牛島の日本人らしい豊かさや温かな愛情を強く感じることができるように思います。
共に昭和40年代、牛島68歳、70歳の作品で、西伊豆の同じ場所から描かれた作品だと考えています。
サムホールの方は空、波、舟に動きが感じられ、6号の方は穏やかな晴天の日の風景であるように観ておりますが、如何でしょうか?
今回6号の作品には「牛島縁」と呼ばれる額を新調し、サムホール作品と同じように作品に自由な広がりを感じていただけるようにいたしました。
縁あって、同じ場所を描いた二つの作品を所蔵いたしました。
これもまた画廊の仕事の楽しみの一つのように思えます。
「伊豆の富士」 6号 キャンバス・油彩
※納品の為作品画像を削除させて頂きました。