いよいよ新春記念展も今日が最後の一日となりました。
といっても、来週前半はこの展示を変えることはございませんので
ご都合のよろしいお客様は是非お立ち寄りくださいませ。
記念展の展示作品の中から、特に最近入手した作品を少しご紹介いたします。
藤井勉 6号 キャンバス・油彩 「旅立ち」
藤井先生から直接お作品を送って頂くようになって久しくなりました。
昨年12月「着物の少女を」というリクエストに応えて、
お描きくださった作品のうちのひとつです。
着物の華やかさと遠くを見つめる少女のお顔が美しく、自信をもって新春記念展で
ご紹介をさせていただいています。
藤井作品は代表的な少女の他、富士山などの風景、猫、椿、牡丹、桜、薔薇など
各テーマ、各サイズを常にご用意させて頂いています。
杉山寧 14×14cm 紙本・彩色 共箱 共シール 皜(コウ)
1957年文藝春秋1月号の表紙絵と全く同じ題材、構成の作品です。
ちょうど二年前の新春記念展で、杉山寧展を開かせて頂いたのを思いだします。
小さいながらにエネルギーに満ち、品の良い可愛らしさのある作品です。
岩橋英遠 紙・パステル 下田義寛シール 「遊雲」
英遠といえば「鶴」
その気品ある作風はこの「遊雲」にもきちんと感じられるように思います。
同じテーマで様々な雲が描かれたシリーズもの。
当店には現在四点の作品がありますので、少しづつ展示させて頂こうと思います。
空を見上げるよりも、もっと自由な雲が額のなかに遊んでいます。
※ 納品のため作品画像を削除させていただきました。
新春記念展に中休みを頂戴して碧南に出かけ
画人 富岡鉄斎展 ー万巻の書を読み、万里の道を行く
碧南市藤井達吉記念美術館 2月9日(日)まで
その後富山県立水墨美術館巡回 2月14日(金)~3月23日(日)
を鑑賞して参りました。
連休ということもあってか、思っていたより入場者が多く驚きましたが
大変自由で、楽しい、鉄斎らしい作品が並び、鑑賞後に豊かな充実感が残りました。
出来るのなら後期も出かけたいところですが、この1,2月はまだまだ
行きたい展覧会が多くありますので購入した図録で後期に登場する作品を
味わうことに致します。
以下美術館HP掲載文より抜粋いたします。
近代最後の文人画家と呼ばれる富岡鉄斎は、天保7 (1836) 年京都に生まれ、幼少時から学問を志し、国学や儒学、仏教等を学ぶとともに、書画や詩文を深く嗜みました。
幕末のころは勤皇学者として国事に奔走しましたが、明治維新後は神官を拝命した一時期をのぞけば在野の文人として活動し、大正13 (1924) 年に数え89歳で亡くなりました。
鉄斎の絵画は生前から大変な人気に支えられていましたが、鉄斎自身は常々「わしは儒者であって画師ではない」と語っていたといわれます。しかし、深い学識と研鑚を積んだ確かな画技による鉄斎画の世界は、流派を問わず広く古画から学びながら既成の描法に捉われない自在で独自な画境を示すもので、現代においても新鮮であり、国際的にも高く評価されています。
本展は、画家としての鉄斎の魅力を紹介しようとするもので、その画業を伝統的な南画・文人画を学んだ初期、大和絵や琳派、浮世絵などを積極的に学んだ中期、そして鉄斎らしさを発揮し自由奔放に遊び、熟成した画境を示した後期の三期に分類し構成しています。また、画家としての修練を知る粉本も併せて展示いたします。
文人画としての要素の強い鉄斎の作品は軸装作品、
しかも長物が多く
現代の住宅事情から以前に比べ需要が減り、
その作品価値も下がってきてしまっています。
けれど
鉄斎の作品のこの生き生きと成熟した美しさを一堂に鑑賞する時
私自身が忘れてしまっている自己の生命力というものが沸々と湧き出てくる思いがして
これからこそ、こうした作品に多く触れていきたいという願いが生れてきました。
新年らしい勇気を頂いて、私達も当店の展覧会の後期に臨んで参ります。
お寒い中大変恐縮ではございますが、是非ご高覧くださいませ。
飾ろう!おうち!のテーマで皆さまどんどんメールをお送りくださいませ。
息子の部屋で盗み撮り。
本人の描いた 駱駝?ラマ? 自画像、 ドリカムの吉田美和さんの
鉛筆スケッチが部屋にばらまいてあったので、
空額にセロテープで貼って壁に飾ってみました。
この画像が本人にわかって怒られてしまうまで サンプルに掲載させて頂きます。
美術品といってもこのようにお子さん、お孫さんの描かれた作品でも構いません。
ご協力お願いいたします。
sahasi2009@castle.ocn.ne.jp 佐橋美術店