朝は早いと4時ごろに目が覚めて日の出を待ちます。
古い家に住み、雨戸を開ける時ご近所の迷惑になるような音を出してしまうので、五時を過ぎるのを待って、一枚だけそっと雨戸を開けると、一昨日は見事な朝明けの空に出会うことができました。
こんな空に出会えたら、わざわざ高い絵を買わなくてもいいのに。
美しい自然に出会うたびに私はそう思いながら、それでも何かこう、うつろいやすい自然の景観に
少し虚しさも感じ、やはり永遠に変わることのない絵画の中に逃げ込みたいという衝動に駆られるのです。
そして、それこそ人間なのだろうと思っています。
昨日は朝から胸が痛い!あれ?どこか悪いかしら??と
心配になって冷静に考えてみると、おーーー納得!!
一昨日に少し掛け替えをしたので、今回も1日遅れで疲れが出てきました。
しかも私は痩せっぽちなので、掛け替えすると肩ではなく、胸の筋肉??肋骨が痛みます。
久しぶりに長谷川利行の作品を出してみました。
佐橋と2人で見ていた時も何度も感動してきた作品ですが、やはりこの作品の素晴らしさには不思議に心が動き出します。
弾むような、震えるような。。です。
美術館にあってもおかしくないこの作品をお客様にお納めしたい。
佐橋はそう思いながら、さっさと自分だけ利行の近くに行ってしまいました。
今頃、山口薫や長谷川利行とお酒を呑みかわしていないか?とふと思えた昨日は佐橋の百か日。
あっという間の、けれど辛く長い100日でした。
重い思いをして折角飾った作品なので、しばらく皆さまにもご覧頂こうと思っています。
絵のうまさより先に心の振動が伝わる。
長谷川利行という画家はそうした特異な才能を持った人であったと思います。