この一か月は久しぶりに「お勉強」をしました。
勿論鳥海のことでしたが、鳥海のことを調べていると「岡鹿之助」や「海老原喜之助」の文字をよく目にすることがありました。
同世代ということのほかに、この作家たちの作風はいずれも個性的、魅力的で私のなかでなかなか同じ「括り」にすることができません。
勉強することは山のようにあるなぁ~と思いながら~
ときどき休日用に自宅に持ち帰る本に、先日は岡鹿之助の古い図録を選びました。若い時から「岡鹿」は憧れの画家です。
最近は画家自身のお姿を写真で見るだけで、なんだかその作品の実力のほどがわかるような気になっています。
この図録はデパートで開かれた展覧会の為に編纂されたものですが、この画家の写真とともに、そこに寄せられた文章に大変なショックを受けました。
「ご覧なさい」ではじまり、全てに隙のない、しかも簡潔な文章。
また内容が大変深く、豊かで、私は驚きと感動で涙を流しながらこの文章を読みました。
多分皆様はよくご存じのお名前だと思いますが、お恥ずかしながら私はこの方の文章に今まで触れた記憶がありません。
この図録の岡鹿之助に対する文章、ほんの2,3ページの文章に、大変感動して、感動というよりとてもショックを受けました。
私がコツコツとやりたいと思っていたことをこんなに見事に、作家の生い立ちやその技法、美術史的意味を専門的に網羅しながら廣く、深く、そして何より美しい文章を書かれる方がいらしたのだとこの一、二週間を呆然と過ごしました。
言い訳になりますが、いつもに増して、ブログを書く手が止まりました。
そして、書いても心ここにあらずの文章になりました。
何もこんな時期に更にズタボロにされなくても~( ノД`)
いや待てよ。。この文章に感動できる私がここにいるぞ。
こんな高みに自分をもっていけるなんて端から思っていないはず。身の程は知っている。。
10日ほどはかかりましたが、ブログに関しては何とか立て直しをしたいと思い始めました。
そして、逆に味方につけよう!目標にしよう!と
早速著作集を取り寄せました😅
佐橋の居ない辛さにこの店を畳もうと常に考えながら、「知りたい」という思いを捨てきれず、鳥海青児作品を弥栄さんに並べていただいたり、本棚に貯まった美術年鑑を束ねて捨て、今ここに新たな著作集を並べてしまう自分。
薄々知っていた自分の卑怯さにこの十ヶ月間、私は嫌というほど向き合わされています。
そして、その卑怯を佐橋に今更責められているのかな?と思うと、それは私だけが受け止めることで、泣いてばかりも居られないと思えるのです。
真に支離滅裂とはこの事です。
さて、この著作集のどの画家に対する評論から私は読み始めたでしょうか?
掲載の作家名をズラリと並べてみなさまへのクイズにするのも面白いかもしれません。
過去に図書室の本を万引きされかけた事もございますので、ちょっと敏感になっておりましたが、お通いくださるお客様には本を貸し出させていただく事も出来ます。
よろしければお声掛けください。
お彼岸も桜も、少し気重ではありますが、皆様と同じように諸々を抱えながらまた明日から仕事をさせていただきたいと思います。
みなさま、よろしければお遊びにお立ち寄りくださいますようお願い致しま
す。