「芝川照吉コレクション 青木繁・岸田劉生を支えたコレクター」展
に行って参りました。
是非見たい!
と思っていながら、なかなか出かけられずにいましたが
大変内容のよい展覧会でしたので「行ってよかったぁ~」と心から感じました。
全体のコレクションの内容、芝川没後の作品の売却、散逸などから
日本有数の美術品のコレクターとして芝川氏は
充分にその名を残せなったのかもしれませんが
例えば この展覧会で展示された 石井柏亭の数点の作品は
私が今まで見てきたどんな柏亭作品より 美しく耀いて見えましたし、
芝川氏が蒐集した劉生・青木の作品はもちろんのこと、日常に使えそうな器、
作者不明の素朴な玩具・人形の一つ一つにまで
コレクターとしての芝川氏の「愛情」が豊かに感じられ、
展覧会を鑑賞した私自身も大変温かい気持ちを得ることができました。
美術品は作者の手を離れてからも、その作品を所有し、共に暮らす人物のもとで
さらに美しく成長するのものなのだろうと思います。
そしてきっと芝川氏は蒐集した作品を愛するように、知り合った若い芸術家たちに
優しく接し、その一人一人を大切に支えたのでしょう。
芝川氏には、若い芸術家たちの将来や結果は関心のないことだったのかもしれません。
芝川照吉コレクション展は今週30日(日)まで。
いつもご紹介が遅くなり申し訳ありませんが、是非お出かけくださればと思います。