つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 三菱一号館美術館

2015年04月25日 | おススメの展覧会、美術館訪問

 

東京、三菱一号館美術館では

ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 アメリカ合衆国が誇る印象派コレクションから

が開催されています。

 

さすがに印象派作品のお好きな方が多い日本です。私が伺った平日、お昼の時間に関わらず沢山の

お客様がいらっしゃいました。

 

ルノアールやセザンヌなど印象派の代表作はもちろんの事、

私はウジェーヌ・ブーダンの風景画やコローの人物画「芸術家のアトリエ」、エデゥアール・ヴュイヤールの「黄色いカーテン」

アンリ・ファンタン・ラトゥールの自画像を楽しく見させて頂きました。

そしてやっぱり! ロートレック! 「カルメン・ゴーダン」に心惹かれました。

展覧会は5月24日までです。出来ましたらお時間をお作りなってゆっくりとご鑑賞頂きたい展覧会です。

 

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缶切りがないときには

2015年04月19日 | 日記・エッセイ・コラム

今週は上京し、実家に戻って参りました。

帰りには三菱一号館美術館にも寄らせて頂きましたので、また後日ご紹介させていただきますが・・

 

もうすぐ80歳になる父は実家で一人暮らしをしています。

今回付き添った病院の検査結果がよかったので、帰りのスーパーで父に好物のホワイトアスパラの罐詰(高い方)を

ご馳走してあげることにしました。

いざ食べよう!としますと、無いのです。缶切りが。

パッカンと開くタイプでなく、缶切りを使わないと開かないタイプなので困り果て、私が缶切りを必死に探していると

父が台所にやってきて「大丈夫だよ、なっちゃん」というのです。

「大丈夫じゃないよ!缶切りないと!お父さん!」

というと。。

父は何やら徐に包丁を取り出し、スッ、スッゥと缶に切り込みを入れ出したのです。

中央からバッテンに。

そしてスプーンの先で切った先を軽くひっかけると

「ほら、逆さにして一本づつ出しな。」というのです。

ものの2分。アッという間の出来事でした。

 

 

私はなんだかとってもびっくりして、また父の技術に感動してアスパラを出し終わると食べるのも忘れて

すかさずこの写真を撮りました。

父は元大工ですので、刃物の扱いは確かにプロで昔ならこれくらいはやってのけたでしょうけれど

80歳、しかも糖尿病がひどく、歩くのはゆっくり、頭は大丈夫?と思わされることもしばしばですから

私は狐につままれたようになりました。

これだけ刃物をつかえたら、きっと誰も人殺しをしないだろう。そんな変なことも考えました。

 

食いしん坊の父を私は責め続けてきましたが、食べたい一心で缶を包丁で開ける父が何だかとっても愛おしくなり、

改めて尊敬もいたしました。

老いるってなんでしょう?どんな人も一生のうちに必ず何か大切なものを育てているのではないではないかしら?

そんな疑問がわきました。

変わり者ではありまますが、この父に学ぶこともまだまだたくさんありそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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斉藤典彦展 こまやまー浮遊の景色  於数寄和

2015年04月13日 | おススメの展覧会、美術館訪問

 

気温差の激しい、また雨の多い4月となりました。

こんなに天候の荒れる日々を掻い潜り

桜が桜の時期に、きちんと花を咲かせ、潔く散っていくことに改めて驚かされています。

そんなイキイキとした生命力、美しい勘を私はとっくに忘れてしまっているように

思えてなりません。

 

私たちがお邪魔してから、皆様にご紹介を!と思っておりましたが、

やはりどんどん時間が流れてしまいますので・・

斉藤典彦先生の展覧会のお知らせをさせて頂こうと思います。

「数寄和」さんからお送りいただいたご案内がなかなか上手に撮影できません。

http://sukiwa.net/wordpress/archives/1808

↑是非こちらのHPをご覧頂きたいと思います。

斉藤先生には開店当初、当店の看板をお書きいただきました。

また沢山ではございませんが、先生のご厚意でお作品もおわけ頂き

各お客様にお納めさせて頂いています。

そのお作品は年々美しい深みを増し、最近ではその一つの到達点にお立ちになられた

のではないかと思える作品を拝見することしばしばです。

絵画とはなんだろう?

画家が画家らしく、その初念を忘れることなく問い続けることを諦めなかった

現代には珍しい先生ではないかと思っています。

是非いつか当店でも先生の展覧会を開かせて頂きたいと願っているのですが

まず私たちがそれに相応しい店作りをしていかなければならないでしょう。

見えないものを追い続ける力をお客様に支えて頂きながら鍛えて参ります。

 

 

斉藤典彦展  こまやまー浮遊の景色 は

東京では19日(日)まで 西荻窪の「数寄和」さんで

4月25日(土)~5月6日(水)まで 大津の「数寄和 大津」さんで開催予定です。

 

 

 

 

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見たい!日本画 メナード美術館

2015年04月07日 | おススメの展覧会、美術館訪問

日曜日にお花見を兼ねてメナード美術館さんに伺いました。

現在開催中の みたい!日本画 所蔵企画日本画名作展-近代から現代までー

を拝見しました。

私達の好きな山本丘人や吉田善彦の作品も並んでいましたが、今回特に印象に残ったのは

小林古径 軸「淡紅」 1935年

森田曠平 額 「立美人」1981年

星野真吾 額 「白い一輪」1977年 でした。

星野真吾という日本画家については今回初めて佐橋に教えてもらいましたが、

写実のなかにどこか心を惹かれる抒情性があり魅力的でした。

又、小林古径も森田曠平もきりっとした密度の高い佳い作品で、気持ちよく

鑑賞できました。

この展覧会は5月6日まで。

当店に頂いた招待券が一枚残っています。

ご希望のかたにお送りいたしますので

佐橋美術店HPお問い合わせよりご連絡くださいませ。

 

 

 

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第91回白日会展覧会 名古屋展

2015年04月07日 | おススメの展覧会、美術館訪問

本日7日(火)~12日(日)まで、

愛知県美術館ギャラリー(愛知県芸術文化センター8階)で開催の

第91回 白日会展覧会名古屋展 にちなみ、久しぶりに湯山俊久先生の100号の婦人像

「秋韻」(2002年日展出品作)を当店のギャラリーに飾らせて頂きました。

この店でこの作品を飾るのは初めてです。天井が高いので、今までの店よりも作品が

スッキリと見えるように思います。

外を歩かれている方が大きな絵にビックリされるのか?

窓に近づいてこられては中を覗いていらっしゃいます。

大きな作品を扱わせていただくのは、たぶん今のうちだけでしょう。

手と、お行儀が悪いのですが足まで使って佐橋1人でこの100号を飾りつける

のは至難の業です。

 

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