名古屋にも雪が沢山降りました。
窓から眺める雪は美しく、川合玉堂の雪景のようだわぁ~などとロマンチックな時を過ごすのもつかの間、昨日は店の前の雪かきに長い時間を費やしました。
頂いた仕事の都合で新春記念展を今年は一週間だけ開かせていただきましたが、この雪と寒さではお客様にご迷惑をおかけすることも多くなりそうで、ちょうど先週末に会期を終えてよかったと思っています。
とはいえ・・もう今週も半ばを迎えるというのに、ギャラリーの飾りつけは記念展のまま・・
この展覧会はいままで開かせていただいた展覧会のなかでも私たちの自己満足度NO.1の内容となりました。
毎日毎日、何時間ギャラリーにいても作品たちに飽きることがありません。
たとえば 杉本健吉共箱 21.2×15.2cm 「双鳩」
たとえば 前田寛治 油彩・板 26.0×18.0cm 「子供」
鳥海青児、山口薫、金山平三、小杉放庵、村上華岳、藤井達吉など
手前みそながら、それぞれの作家の佳品が揃いました。しかもみな小品、コレクターサイズです。
絵画が飛ぶように売れる時代ではありませんが、
寒い中を当店の前に立ち、ギャラリーの中をしばらく覗いては立ち去られるお勤め帰りの方達やお子さんを連れて作品を見に来てくださる若いお母様方の数は確かに少しづつ増え、絵画というもの、特に私どもの扱う近代絵画のもつ豊かさという力を以前より深く感ぜずにはいられなくなりました。
この名古屋の丸の内に少しづつ根を張りながら、自分たちの良いと思う作品をこれからもこのギャラリーに飾ってゆきたいと思います。
たぶん、今月いっぱいはこの新春記念展の作品内容を展示したままになると存じます。
よろしければ暖かい日をお選びになってまたお立ち寄りくださいませ。
※前田寛治油彩「子供」は納品を終えたため画像を削除させていただきました。