つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

佐久間友香作品

2022年04月30日 | 佐橋美術店の展示・展覧会










日本画の佐久間友香さんの作品の額が完成いたしました。


少し額にリボンをあしらわせていただきましたので、作品に立体感が増した様に思います。

しばらく、ショーウィンドウの小窓の上に飾らせていただき、前をお通りの皆様の反応を参考にさせて頂こうと思っております。










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清方作品

2022年04月25日 | おススメの展覧会、美術館訪問
鎌倉の清方記念美術館さんの展覧会に出品される予定の作品、土手の春雨です。



ご遠方への作品のお納めには、今まで色々な新しい経験をさせて頂いて参りました。
心配な事も多々ありますが、今回は何よりも作品が多くの方たちにご覧いただける事、
また制作年をきちんとお調べいただけた事が一番の喜びとなりました。

お近くでいらしたら、是非お出かけください。




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版画技法について 

2022年04月21日 | 【版画】
昨日発注したキーボードが、今、もう私の手元にあるという。。

ありがたいことですが、便利さに慣れすぎて、物を大切にすることをつい忘れそうです。

翌日届くと「早い!」と喜び、1日遅いと「遅い!」と怒る😤 お恥ずかしいほどに勝手なものです。



さて、銅版画の技法のいくつかをご紹介致します。


エッチング
腐食により代表的な銅版画技法。
よく磨いた平らな銅版にグランドと呼ばれる腐食剤を引き、その上から先の尖った
鋼鉄の針(ニードル)で引っ掻くように線を描く。すると引っ掻いた部分のグランドが剥がれ
銅が露出する。描画した版を腐食液に入れると、グランドが剥がれた部分が腐食され、線状の窪みとなる。
腐食が終わると、グランドを取り除き、凹部にインクを詰め、余分なインクを拭き取った後でプレス機にかけて
刷る方法。




アクアチント
エッチングと同じく、銅版を腐食させる銅版技法。
銅版の上に細かい松ヤニの粉を振り掛け、版を温めて松ヤニの粉を溶かして付着させる。
これを腐食液につけると、粉がついていない部分が腐食されて、無数の点状の凹部ができる。
諧調(色の濃淡の変化)や面を表現するときによく用いられる。


メゾチント
版を腐食させず、直接版に刻んだ凹部にインクをつめる銅版画の技術の一つ。
ベルソーと呼ばれる先端に櫛状の無数の刃のついた道具を左右斜めに揺らして
版面全体に縦、横、斜めの細かい点の溝を作る。この作業を目立てという。
目立てた状態で刷ればビロードのような質感の黒の画面を得られる。
その後、スクレイパーやバニッシャーという道具で版を削ったり
磨いたりして諧調の調子で図像を描いていく。


ビュラン
ビュランと言われる先端を菱形に鋭く研いだ刃物で、よく磨いた
銅版を直接彫り、その凹部にインクを詰めて刷る技法。エッチングやドライポンイトより
強い線を表現することができる。

ドライポイント
先端が鋭く尖った鋼鉄の針ニードルで銅版を直接彫り、その溝にインクを詰めてする技法。



尚、リトグラフは銅版画と違い
石灰石、またはアルミニウムなどを版材に、水と油の反発作用を利用して
平坦な面をプレス機で刷る技法。石版とも呼ばれています。

リトグラフ
版に直接脂肪性やクレヨンやインクで描画し、その上に弱酸性溶液を塗布
すると、化学反応により描画部分は油性物質をひきつけ、何も描かれていない部分は
水分を保持するようになる。そして、版面を水で濡らしたのちに印刷用のインクをのせると
描いた部分のみにインクがのり、その他の部分はインクをはじく。





加山は最初に銅版画を試み、次にリトグラフの技法を試みたとされています。
特にリトグラフは、刷り師女屋左衛門に指導をされ、また木版画においては江戸時代の浮世絵版画を参考に
絵師、彫師、摺師、版元の共同作業により制作を進めました。




当店で今扱わせていただいております
「蝶」は1986年制作でアクアチント、メゾチント、ビュラン技法が採用され
ています。

いずれも加山が銅版画、リトグラフ、木版画制作に一通り触れた後の作品で、それぞれの技法の特色を十分に心得、活かしたものであるといえるかと思います。












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加山又造の版画

2022年04月20日 | 【版画】
「なにか、閉ざされた密室で、ミクロなものを造っているような感じが好きで、銅版画が好きである」

「銅版画には、私に欠如している、文学性、ドラマが詩えるような気がして、これからも出来るだけ数多く作りたい」



自身の版画制作に関する加山又造の言葉です。

文学性という言葉の意味をどう捉えるか?にもよると思いますが、私はやはり版画であっても、加山には文学性より絵画性を
求めるべきではないか?と思ってしまいます。

そして、加山の本画はお高くて買えないので、版画で!

というつもりでなく、加山の絵画性、美学は、案外版画作品によく表れているのではないかと本音のところで思っています。

??

結局加山の本画をあまり評価していないということになってしまうのかしら。。。












よくご質問をいただき、そのたびに私も調べては忘れてしまうので、
銅版画の技法について、次回記させていただきますね。

追伸  キーボードの調子が悪く、新しい物に変えますので、少しお時間をいただきます。










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見物👺

2022年04月19日 | 小杉放菴
先週はご予約をいただくお客様がいらしたので、結局一般のお客様に展示をご覧戴く機会は土曜日の1日に
なってしまいました。

いつもの立て看板を久しぶりに外に出させて頂くと、前をお通りの方たちが、案外沢山いらしてくださいました。

けれど、結局お若いお嬢さん達の撮影会が長く続いてしまうのですねぇ

📸今日からは撮影お断りのメモでも貼らせて頂こうか?と少し悩んでいます。

当店の作品は、物故作家ばかりなので著作権に関わる問題はそう無いと思うので
それも言い訳に使えそうにありません。

佐橋は きっとまぁいいじゃない というのです。

ムムム

これがお若い青年たちのご来店なら、私もまぁいいじゃない っていうのかな?


いや、今は案外男の子たちの方がお行儀が良いぞ。

とりあえず、作品をご覧になりにいらしたのか?インスタ映え狙いか?
は私が勝手に判断をして、作品をご覧くださる他のお客様方にご迷惑をおかけしないように
努力してみようと思います。

気持ちは、軽やかな放庵の天狗さんのように👺が目標です。
久しぶりに「今」を感じる良いチャンスかもしれません。








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