※納品のため作品画像は削除させて頂きました。
暑中お見舞い申し上げます。
7月半ばにして、今年はもうすっかり聞き飽てしまわれた言葉かもしれませんが、
お暑いですねぇ~ 皆さまどうようにおしのぎでしょうか?
ギャラリーでは
スポットをつけると冷房が効きにくく暑くなるので、スイッチを消す
スポットを消すと絵が見えにくいので、スイッチをつける・・
とにかくその繰り返しで一日を終える
そんな過ごし方をしています。
7月にも新しい作品をいくつか入手したしましので順にご紹介いたします。
中村清治は昭和10年神奈川県生れ。
東京芸大油画科で伊藤廉教室に学び、卒業後は同級生の橋本博英らとともに
グループ大地を。のちに大沼映夫、笠井誠一らとともに黎の会を結成し活躍を
しました。
色彩の濃淡、明暗の対比による柔らかいタッチで女性像や静物などを
豊かに描き、人気を博しました。
ざっくりと描きながら、とても写実的。
中村清治の作品には、都会的なセンスと独特の筆のリズムを感じます。
確かな技術と姿勢をもった洋画家。
昭和の日本はこうした画家を何人か輩出してきましたが、
はたしてこれらの作品の未来はどうなるのだろうか?
最近そんなことを考えます。
できるのなら、良い作品を皆様とともにバトンリレーをして残していきたい。
そう願っています。
この「人形」は2号という小品ながら、中村清治独自のタッチ、色彩を
強く感じさせる作品だと思っています。
「かわいい」「だっこしてみたい」
人形の姿をみて素直にそう思えるのです。
この作品も7月のギャラリーに飾っています。
お暑い中ですが、よろしければご覧にお立ち寄りくださいませ。
佐橋美術店 作品欄の更新をいたしました。
先日京都に行った際、泉屋博古館に立ち寄り
特別展 住友グループ秘蔵名画展―花― を見て参りました。
住友博古館は住友家の蒐集した美術作品の保存、研究、展示を目的とする美術館として
昭和35年に京都に開設され、さらに平成14年には東京六本木に分館を設置しました。
今回の展覧会は住友グループ各社が所蔵する名画のうち、
花をモチーフとした視点から作品を選択し、構成されたものです。
出品作家は黒田清輝、梅原龍三郎、安井曾太郎、岡鹿之助、和田英作、前田青邨、速水御舟、
杉山寧など。
作品はどれも選び抜かれた作品という印象でした。 特に岡鹿之助のパンジー、安井曽太郎の桃がよかったと思います。 常設展示では、もともとのコレクションである青銅器が並び、こちらは更に「圧巻」でした。 建物、作品、全て楽しめる泉屋博古館の展覧会は14日までです。