山口薫 3号 甲斐虎の子クマ
洋画家山口薫は(1907年~1968年)
その晩年に甲斐虎という種類の日本犬「クマ」を飼い、繰り返し描き続けました。
山口薫の大好きな佐橋は念願叶い、この「クマ」を入手することができました。
山口薫の作品はあまりに切なくて私は苦手です。
男って勝手ね。
何故かそう思えてしまうのです。
けれど、とことん疲れた一日の終わりに一人で部屋に籠ってこの絵をみていると、
しっぽが今にも動き出しそうで・・なんだか少し救われてくるのです。
クマを愛し 、クマと死す
そう書き残し山口薫は60歳で他界し、
その後を追うように、半年後クマは死んだそうです。
隣にいる犬のしっぽが、微かに揺れそうな…
そんな気配を感じるだけで人は十分生きていけるのかもしれないと山口薫が教えてくれているように思います。
※納品の為画像を削除させていただきました。