東京での展覧会を見逃してしまったので、京都市美術館の
近代日本画の巨人 竹内栖鳳展 に出かけて参りました。
もう何度も見て来たつもりの栖鳳の作品ですが、こうして一堂に作品を鑑賞すると
あらためて竹内栖鳳の人となりが理解されるようでした。
作品に感じる作家の感情は、時には激しく、ときにはあっさりと冷め
その印象は大変人間味に溢れるものでした。
画家23歳の龍の作品から、猫、水郷を経てカラスまで。。
休日だったせいもあり、会場は思ったより混雑していました。
併設の「下絵を読み解く 竹内栖鳳の下絵と素描」の方は混雑なく、
また大変面白い内容でした。
栖鳳がいかに試行錯誤し作品を制作したのか?
また富田渓仙など京都画壇の作家の下絵も鑑賞することができ、
とても楽しめました。下絵には画家の等身大の姿が現れるものですね。
栖鳳展は12月1日(日)まで。
「下絵を読み解く」とともに是非是非お出かけください。
雲龍 明治20年 23歳ころ
班猫 大正13年 60歳 重要文化財
春雪 昭和17年 77歳